●アスペルガー症候群を診てくれる病院の探し方
最近話題になっているアスペルガー症候群。アスペルガー症候群の症状を紹介してある本も多数出版され、社会的な認知度はずいぶん上がってきました。指摘されている症状を見て「当てはまることが多い！私もアスペルガー症候群では⁉︎」と慌てる人も少なくないようです。
では、アスペルガー症候群かどうかを診断してもらうにはどこに行ったら良いのでしょうか？子どもの場合には小児神経科または児童精神科、大人の場合には精神科です。精神科では発達障害外来と公表しているところが中心になります。
ただし、大人のアスペルガー症候群を専門に診ている病院は、全国的にみても非常に少なくのが実情です。子どものアスペルガー症候群に対応している病院で大人にも対応してくれるところがありますので、子どものアスペルガー症候群を診てくれる病院に問い合わせるのも手です。また、発達障害者支援センターに相談するのも良いでしょう。
●アスペルガー症候群を根本的に治す薬は?
発達障害でもＡＤＨＤについては治療薬があります。しかし、アスペルガー症候群については、症状を根本的に改善する薬は今のところありません。
ただし、アスペルガー症候群の症状のために対人関係でストレスを抱え、うつ病や不安障害を発症しているケースは少なくありません。二次障害として発症したメンタル疾患を改善するために、薬が処方されることがあります。薬を使うことで、感情の変動のしやすさやストレス耐性の低さを改善することができます。
●アスペルガー症候群で病院に行ったら何をするの?
アスペルガー症候群の人はコミュニケーション、社会性、想像力の問題から日常生活のさまざまな場面で困っています。どのような時に何に困っているのかを整理することが治療の出発点です。
病院ではカウンセリングを行うことで、アスペルガー症候群の人の抱える問題を丁寧に拾い出し、どのように行動するとストレスを減らすことができるのかをアドバイスしてくれます。認知行動療法やデイケアを積極的に取り入れている病院を選ぶと良いでしょう。
受診の際には家族に同伴をお願いしてみましょう。治療は精神面でのケアや社会に順応するための対処法を習得することが中心になります。精神面でのケアには自分のことを理解してくれる人の存在が欠かせません。自分の身近な人に障害のことを理解してもらうようにしましょう。
診断だけでなく、認知行動療法やデイケアを組み合わせている病院があったら、そのような病院を受診するのが望ましいと言えます。ただし、認知行動療法やデイケアと診断を組み合わせている病院は全国的にもまだ少ないのが実情です。診断を受けた後のフォローについては、各地域の発達障害者支援センターに相談すると良いでしょう。就労、通院についても相談に乗ってもらえます。
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