●ぶれない心とは何なのか
ぶれない心とは、いったいどのようなものでしょうか。ひとくちに言っても、人それぞれに価値観が違うので、こうだとは決め付けていうことはできません。しかし、心の中にもった信念に従い、その信念をいかなる時にも曲げない、ということでは誰しも同じことかもしれません。
ぶれない心とは、自分の持っている曲げられない部分を信じて貫くことではないでしょうか。容易ではありませんが、だからこそ意味があることだと言えます。
自分の弱さに打ち勝つ、という言葉で言い換えてもいいかもしれませんね。ぶれない心を確立するには、常に葛藤がつきものだからです。
●自己肯定しながら生きていく
自分の信念を肯定しなくては、心はぶれてしまいます。何よりも自分が自分を信じることで、ぶれない心は鋼のように強くなります。
ときに、心無い人に否定される瞬間もあるかもしれません。ときに、理解しようともしない人に笑われる時も来るかもしれません。そんな時にも、自己肯定感を持ちながら惑わされない勇気が必要です。
常に自分の決断を信じて、意志を貫くことが必要になります。人の言葉は気になりますが、自分の人生の主役は自分以外誰もいないのです。最後まで自分を信じ抜きたいものです。
私たちはネガティブになることもありますが、キュッと心の緒を締めて前を向いて歩いていきましょう。それが心を鍛えていくことになり、迷わぬ精神となっていきます。
●自分の弱さを受け入れる勇気
一生懸命、自己肯定しても人間はそんなに強いものではないので、弱気にもなりますし、これで良かったのかと不安にもなります。弱気になったり不安をおぼえるのは仕方のないことですので、そういうものだと受け入れましょう。
ぶれない心にしたいものの、心を奮い立たせることができず、いつも弱気な自分をまた嫌いになってしまう気持ちもわからなくはありません。
でも勇気をもって、自分の弱さと向き合ってみてください。つらい作業かもしれませんが、そこから目を背けずに対峙することで、新しい発見やアイディアが生まれてくるものです。
無理に強いままの自分を演じなくてもいいのです。弱さに打ちのめされることもありますが、そのあと必ず強くなっているはずです。ぶれない心は、一段と強いものに変化していきます。
●ビジョンは修正可能
自分の信念は修正可能です。同じビジョンのままの人の方が珍しいのではないかと思います。日々を生きているのですから見えて来る風景も、感覚も、毎日ちがって当然です。
途中で、自分の目標が変化することもあります。こうした変化には柔軟に対応して問題ありません。むしろそうすべきです。自分を偽ったままの信念ならば、心はぶれてしまうからです。
ぶれない心をもつには、そのときどきに修正を入れながら自己肯定を繰り返し、弱気になれば、そんな自分もありのままに素直に認めてみる。
こうしたことを何回も続けていくうちに、これまでの自分とは少し変わってきたなと感じてくるものです。焦ることなく、地道にぶれない心を探求したいですね。そう簡単にはできないからこそ、生きるのは難しいのでしょうね。生きることは難しいものだと思う方が、かえってぶれない心を作っていくのには良いのかもしれませんね。
(執筆:ももそ)