疲労の原因はコーヒー!?カフェインの影響を理解しよう。

疲労の原因はコーヒー!?カフェインの影響を理解しよう。

「なにか特別忙しくしているわけでもないのに、最近なんか疲れてる、、、」

「朝もスッキリおきれないなあ、、、」

そんな時に、「コーヒーでも飲んで目を覚まそう」という方は少なくないと思います。

ただ、もしかしたらその疲労の原因は、コーヒーにあるかもしれせん。

コーヒーに含まれている「カフェイン」を摂取した結果として、目がさめるっということは、みなさんご存知だと思います。
しかし、一時的な疲労の回復はあるものの、慢性的に疲れやすい体になってしまったり、うつ病のリスクを高めることをご存知でしたでしょうか。

カフェインの取りすぎは、身体の疲労になる

カフェインをとると、私たちの体は、アドレナリンやコルチゾールといったホルモンをたくさん分泌します。
アドレナリンやコルチゾールが分泌されることで、一時的に集中力ややる気が高まるのです。
これらホルモンは、ストレスを感じた際に分泌される量が増える特性があり、「ストレスホルモン」と呼ばれています。

なにか危険な状況におかれた時に、ハイになるという生理的な現象は、体がストレスホルモンを分泌して、自分を守るために集中力を高め対応しようとしているからなのです。

1日2杯程度のコーヒーで、カフェインをとってストレスホルモンを刺激し、集中力を高めることは
体が疲れていない時にはさほど問題ありません。

しかし過剰にカフェインを取りすぎてしまうと、私たちは常に危険な状態にあると脳が錯覚し、
夜になっても脳が戦闘状態になって眠れないなどということが起きてしまいます。

また、私たちの体は「ストレスホルモン」を出すために多くのエネルギーを消費します。
そもそも疲れている時にカフェインをとることは、少ないエネルギーを絞りだそうとするようなものなのです。

カフェインの作用は約8時間続くと言われています。
疲労回復でもっとも大切な睡眠に影響しないよう、14時以降には極力カフェインの摂取は控えましょう。
そして、疲労がたまりエネルギー不足になっているときには、無理せず休むことが大切です。

カフェインの取りすぎで、精神の疲労に

アドレナリンやコルチゾールの量が多くなればなるほど、幸せホルモンとよばれる「セロトニン」が少なくなってしまいます。
「セロトニン」とは精神のバランスをとるために欠かせないホルモンで、
カフェインをたくさん摂ることは、セロトニン不足を招き、精神的な疲れを感じやすくしてしまうことにもなります。

「なんか最近イライラするなあ」
「なんか最近やる気がでないなあ」

もしそのようなお悩みをお持ちでしたら、カフェインを摂りすぎてはいないか振り返ってみてください。

実際にうつ病の患者さんは、コルチゾールの分泌量が通常の人の約2倍になっており、セロトニンが極端に低いという研究結果もでています。

何かと身近で便利なコーヒーなどに含まれるカフェイン。
摂取する時間帯や、体の状態を見極めながら上手に付き合いましょう。

(執筆:Koh,監修:臨床心理士チャマ)

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