お名前:ツタンらーめん 年齢/性別:50代女性 症状名:パニック障害 不安神経症
●パニック障害になり腹痛が襲う
私の場合、産後から外出が出来なくなりました。その頃住んでいた隣のコンビニに行っても、レジに2人以上の人が並んでいると、籠に入れた商品を総て棚に大急ぎで戻して家に帰ってしまいます。子供達との旅行や外出も少なく、または夫と子供達だけで行ってもらったりと、とに角外出が苦手になりました。
また、私の場合、パニック障害と言っても心臓がドキドキして不安になるというより、過敏性大腸炎でいつ腹痛になるかが怖くて外へ行けなかったように思います。また、もし下痢をすると、血圧が下がって家でも倒れてしまうので、外でそうなるのが怖くて出られないというのもありました。
●自分の気持ちを押し込めていた
初めはこんな状態になったのは生まれて初めてだったので原因がわからず、そのうちお祓いにでも行こうかと真剣に考えました。しかし、友人から産後ホルモンの関係で外出出来なくなる人がいると聞き、「それかもしれない」と思うようになりました。そして、精神科と内科を兼ねているお医者さんに相談しましたが、段々と元の状態に戻ることが殆どなので取り敢えず薬は使わずい行きましょうと言われました。
でも、後になって原因がわかりました。初めての子を産んで4か月後くらいから、夫が別の女性を好きになり、ほとんど家に帰ってこなくなったことだと思います。何故なら、産後夫の不倫がわかるまでは、赤ちゃんを連れて電車に乗って毎月の検診にも行けていたからです。
しかし、周囲は私が希望していた離婚ではなく、元の鞘に戻るのが当たり前と考えていたので、私は事が事だけに誰にも自分の気持ちを相談出来ずに押し込めてしまっていました。
●話をしっかり聞いてくれる先生との出会い
私が外出出来なくなってから20年は経っていましたが、ある時、パニック障害用の良い薬が出ているので行ってみたらと友達が心療内科を勧めてくれました。
しかし、埼玉県に住んでいる私の家の近所には勿論、電車の乗って行っても心療内科自体がありません。その頃、丁度東京の実家に2か月いることになり、実家の近くには2つ心療内科があったので近い方に行きました。パキシルを処方され、少しは良くなったかなと感じ、また自分自身が勇気をもって外へ出るようにしました。
母に至っては「下痢が怖かったらおむつをしても出てみなさい」とまで言いました。でも、埼玉から通うのは容易でなくなり、また、下痢が酷くなってきたので、同じ町にある消化器科のクリニックを訪ねました。
そこでは過分性大腸炎用のコロネルを飲む程ではないと言われ、サインバルタとメイラックスを処方されました。サインバルタは最初1錠飲んだだけで、外出したくなり、自分で驚きました。結局どちらも2錠に増やされましたが、1錠でも充分効くと思います。
先生も心療内科ではないのですが、一人一人の患者さんの話をよく聞いて下さるので、気持ちも楽になりました。
●苦手だった外出もだんだんと出来るように
今はまだ完全に治ったとは言えませんが、下痢をすることが少なくなりました。子どもたちもついて来てくれて、実家へ行ったり2駅先の繁華街でお買い物をしたりと、少しずつ外出の機会を増やすようにしています。
また、冷蔵庫に物が無くなるのがとても不安だったのですが(買い物に出られないことが多いので)、今は「よし!」と気合を入れて、苦手だった午前中の外出も段々出来るようになっています。
私の場合は重症ではなかったのかもしれませんが、やはり浮気は繰り返すものらしく、夫がまた浮気をして私の状態が悪くなったりと、病気の原因と一緒にいることも良くないのかもしれません。今は子供の結婚式が決まり、その日はどうでも出席しなければならないので、あまり緊張せず、腹痛の薬を初めから飲むくらいして、皆さまに挨拶をしたり、2人を祝ってやりたいと思っています。それより、自分の体調より娘の結婚式を楽しみに思う気持ちが大事なのでしょう。
私は勇気が無い方で、出かける直前になって「やっぱりいけない」ということが何度あったかわかりません。今、メンタル的なことで悩んでいる方も、周りに迷惑をかけるから、、、ということはあまり考えず、「みんなわかってくれているから」と甘える位の気持ちでいて良いと思います。体調の悪い時は無理をしない。だけど、ちょっぴりだけ勇気を出してみる。あとは自分に合うお医者さんに診て頂くことが一番だと思います。