私の大切な言葉
「ムリしなくていい」
私はうつ病で仕事を休んでいました。
仕事を休んでいるときは
「自分なんかいないほうがいいんじゃないか」
「生きている意味とは何があるのか」をひたすら考えふさぎこんでいました。
一人で悩んでいるときにそれを解決してくれたのは夫でした。
私が無理難題を吹っかけても普通に話を聞いてくれ、テンションの上がり下がりがあっても何も言わずに見守ってくれていました。
しかし病気中の私は夫に感謝もせず当り散らしていました。
ある日しんどくなって飛び降りたら死ねるかなぁと考えていたら夫が「ムリしなくていいよ」と言ってくれたのです。
今までずっと抱えてきた自分の心のなかの重みがスーッとなくなっていく感じがしました。
気を張り詰めてムリをしていたのだ、と気づいたのです。そこからは夜もきちんと眠るようになりましたし、時間を守って起きるようにもなりました。
ずっとモヤのかかっていた視界が「ムリしなくていいよ」という言葉で楽になったのです。
わかっているつもりだったのですが、夫に言ってもらえたことで、私のこころの負担がどんどん減っていきました。
辛い時は盲目的に、大切な人への感謝の気持ちを抱けずにいましたが、冷静になっていくことで、少しずつその愛情と感謝の気持ちが芽生え、自然と心も安らいでいきました。食生活も毎日の習慣も心や体に負担をかけてしまっていたと今振り返ると反省ばかりです。
この経験があったからこそ、今は些細なことにもいら立ちを感じづらくなった気がしますし、うまくいかないことがあっても、今は自分のペースでいいんだと、とても幸せな気持ちで毎日を過ごせています。
(30代女性 ねね吉)