どんな関係のなかにも潜んでいる!?知っておきたい「共依存」の存在

共依存とは

あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、最近少し増えてきたのが「共依存」という言葉。
依存症の一種で、特に人間関係において依存している状態を表します。自分の存在意義を見出すために、特定の人間に献身的な行為を行うことなども共依存の特徴です。

家庭内暴力、DVで例を挙げると、「自分に非がある、だから暴力を振るわれてしまうんだ。」と考え、その相手との関係を断ち切れないというのも共依存になります。

しかし、こういったものはあくまでも大きな例に過ぎません。誰にでも共依存という状態のようなものは多かれ少なかれあります。そこで、上述以外にも共依存と思われる例を紹介します。

●自分に自信がなく、居場所を探している人!

人間関係は信頼の上に成立します。自分に自信がなく、確固たる居場所がない場合、人は誰かに依存しやすくなります。

自分がいることで何かの役に立っていると思える場所が見つからないとき、居場所を見つけ、そこで自信を磨く、自分らしさを磨き、いきいきと生きていくことができるのでしたら問題はありません。ただ、そこに居ること自体が目的となり、すべてになってしまっては、場所に固執し、依存してしまっている共依存状態の可能性があります。

自分が気持ちよく感じられる居場所を見つけることはとても良いことです。

しかし存在意義のすべてを一人の人や場所にしてしまうと、その人がいなくなったり、その場所が無くなるとあなた自身が空っぽになってしまいます。そしてまた、依存する人や場所、何かを求めてしまいます。

自分に自信を持ち、一つの居場所に固執しないことで共依存を回避できます。

●仲良し親子は共依存の可能性も!

「傍目から見るととても仲の良い親子に見える。」これは、どこにでもある親子の話です。

この「仲の良い親子」に潜むのが共依存の可能性。何をするにも母の言うことを最優先にしてしまい、自分の思うような行動が取れない、そんな子どもが大人になっても同じ状況になってしまっているケースが大変多いのです。

多くの親子の場合、この関係を共依存だと自分たちでは気付いていないので、親離れ、子離れのタイミングを見失います。自立した上での仲良し親子と、お互いに依存し合った仲良し親子では全く意味が違ってきます。

●まとめ

共依存とは、家庭内暴力(DV)で大きく取り上げられているものもあれば、恋愛、親子関係、社内などの当たり前の日常の中にも根深く存在しています。

自分の周りやご自身の中で当てはまるようなことはないでしょうか。共依存の自覚から自立へと改善の道は必ずあります。一度立ち止まって、今の自分を見つめ直し、より良い人間関係を構築していきたいですね。

(執筆:ニュース編集部, 監修:臨床心理士 鏡元)