依存と嗜癖(アディクション)についての臨床心理士の解説。

依存と嗜癖(アディクション)についての臨床心理士の解説。

物質や行動にハマってしまう状態のことを、嗜癖(しへき)、アディクションと言います。

簡単にいうと、ある習慣が行き過ぎてしまい、その行動をコントロールするのが難しいまでになった状況のことになります。

自分で止めようと思っても止められない酷い癖みたいなものです。

これはある程度は誰にでもあるようなものですが、

その内容がギャンブルや薬の大量摂取、摂食障害、リストカットなど、心身にダメージを与えてしまうものであったり、その程度が病的なレベルである場合は治療が必要になります。

嗜癖は大きく3つに分けて考えることができます。

1つ目は、は薬物や食物などの物質を摂取することに関わるものです。これは物質嗜癖と呼ばれます。

2つ目は、ギャンブルや買い物などの行為に関わるもの。これは過程嗜癖と呼ばれます。

そして3つ目は、恋愛等に代表される人間関係嗜癖です。この人間関係嗜癖は、よく共依存と呼ばれています。

定義や区分はさておき、何か自分が悪い癖になってしまっていると思うところがあれば、ぜひその問題を改善することで、日常生活が変化していくと思われます。まずは専門家の受診なども含めて、誰か信頼できる人に相談するようにしてみてください。

臨床心理士 鏡 元(かがみ げん)

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