うつ病・不安障害の治療で効果絶大な認知行動療法とは?

認知行動療法

■認知行動療法の概要

認知行動療法とは、認知療法と行動療法を組み合わせた療法です。認知療法とは、自分の認知や考え方に働きかけて悩みや辛い気持ちを修正してしく心理療法。一方、行動療法とは、自身にストレスを感じさせてしまう行動を減らし、気分が晴れる行動を増やすことで心の病の治療をはかる心理療法です。最近では、特にこの2つを区分しない場合も多いです。

認知行動療法では、「認知」と「行動」の両方へのアプローチをし、その人の認知のゆがみ、不適応な行動などを修正し、ストレスとならない気持ちの良いな考え方・行動を身に付けていくことが目的になります。認知行動療法はうつ病や不安障害の治療において効果があると研究で証明され、一部の病気に対しては薬による治療以上の効果を示しています。

■治療の対象

日本はヨーロッパやアメリカと比べてメンタルケアに関する知識や認知度があまり広まっていません。皮肉なことですが、大地震や大災害による影響や自殺者の増加により様々な心のケアの必要性が高まり、少しずつその必要性は高まってきました。

その中でも、認知行動療法の対象となっている病気や症状はうつ病、不安障害、PTSD、心身症、怒り、ストレスなどがあります。それに加え、認知行動療法は健康な人にも使えます。たとえば今より落ち着いた心を得たい人や、恋人に振られて悲しい思いをしている人などにも適用でき、その使い方はとても広いです。

■認知行動療法による治療の進め方

認知行動療法では認知療法と行動療法を組み合わせて患者さんと共に取り組んでいきます。認知行動療法での大きな特徴は、これまでの心理療法と比べて、カウンセラーがより積極的に患者さんと対話していく点です。患者さんの悩みに対して心から話を聞いてあげたり、気持ちを理解していくことはもちろんですが、それだけではなく、認知の歪みやかたよりを一緒に分析し、宿題を課して学んだことを普段の生活の中で実践していくものとなっています。

■具体的なやり方

認知行動療法には様々なやり方やテクニックがあります。それらは以下の通りです。

・認知再構成法
・行動活性化
・暴露反応妨害法
・リラクセーション法
・ストレス免疫訓練
・アサーション
・活動記録表   …etc

色々と聞きなれない言葉も並んでいると思いますが、認知行動療法ではこれらの方法を取り入れながら、患者さんにあったやり方を選択し、計画的に取り組んでいく心理療法です。

必要があればリラックスする方法を取り入れたり、自分の意見をうまく言えない人にはアサーショントレーニングを行ったり、生活リズムを整えるために活動記録表を付けてもらったりなど、その時々に合わせてやり方を変えていきます。

(執筆:ニュース編集部, 監修:臨床心理士 鏡元)