離脱症状とはどういうもの?(臨床心理士の説明)

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離脱症状とは、依存している物質の使用を中断、中止した場合に、現れる症状のことを言います。

つまり、簡単にいうと、薬をやめることによる副作用のことをいいます。
通常、副作用というと、薬を飲んだ時にその成分が体に影響し不快な症状が出ることを指します。しかし、離脱症状は薬をやめるときに出る副作用です。

長期間薬を飲み続けると、薬の成分が定期的に身体に入ってきます。すると身体は定期的に成分が身体に入ってくると思うので、そういう風に身体を調整するようになります。そういう身体になっている時にいきなり薬を止めると、入ってくるはずのものが急になくなる訳ですから、身体の中のいろいろなバランスが崩れてしまいます。
そうすると、身体にいろいろな不具合(吐き気、発汗、震え、発熱など)が出ます。
これが離脱症状です。

また離脱症状は、精神にも影響を与えます。

精神の場合は薬を摂取したことによる快体験や、なくしたときの不快体験が離脱症状になります。
薬以外にもこの離脱症状はでることがあり、有名なものは違法ドラッグや酒・タバコなどで、禁断症状という呼び方の方がなじみがあるかもしれません。

臨床心理士 鏡 元(かがみ げん)

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