みんなが誰かのゲートキーパー 自殺対策強化月間って?

ゲートキーパー

ココポイント

  • ゲートキーパーになるには、専門的な知識や資格は必要ありません
  • 周りで元気のない人に声をかける、話を聞く、見守ってあげることが大切
  • 無料で悩み相談に乗ってくれるこころの健康相談ダイアルがあることを知ってもらう

みなさん、3月自殺対策強化月間です。

自殺対策強化月間だと言われても、何なのかよくわからない。
政府とか自治体がやることじゃないの?
自分には別に何も関係ないよね、よく知らないし、という感じだと思います。

自殺対策強化月間とは、国民全員で悩み苦しんでいる方をサポートしようという強化月間です。

以下が内閣府によるウェブページです。

内閣府 自殺対策強化月間(3月)

内閣府によると、

1.自殺対策強化月間とは

最近の自殺をめぐる厳しい情勢を踏まえ、様々な悩みや問題を抱えた人々に届く「当事者本位」の施策の展開ができるよう、政府全体の意識を改革し、一丸となって自殺対策の緊急的な強化を図るため、自殺総合対策会議において、「いのちを守る自殺対策緊急プラン」を決定し、例年、月別自殺者数の最も多い3月を「自殺対策強化月間」と定めました。

自殺対策強化月間では、地方公共団体、関係団体等とも連携して、重点的に広報啓発活動を展開するとともに、関係施策を協力に推進するため、経済団体、労働団体、関係する職能団体、当事者等の団体及び支援団体、関係する学会、直接自殺対策に関係する活動を行っている団体以外の、広い意味での自殺対策に資する活動を展開している団体及び自殺対策に関する普及啓発事業等に協力することのできる全国組織・体制を有する団体等、できる限り幅広い団体からの協賛を得て、当事者が支援を求めやすい環境を作るための「生きる支援」として展開することとしています。

とのことです。

今回は、私たち一人ひとりにとって知っておくべきこと、できることをご紹介できればと思います。

■ゲートキーパーを増やそう!

自殺対策強化月間では、「ゲートキーパー」を増やすための啓発活動が行われます。
ゲートキーパーとは、悩み苦しんでいる方示すサインに気づき
声をかけ話を聞いて
必要な支援につなげ見守ることができる人のことで
言わば「命の門番」とも位置付けられる人のことです。

「ゲートキーパー」について

「ゲートキーパー」とは、自殺の危険を示すサインに気づき、適切な対応(悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る)を図ることができる人のことで、言わば「命の門番」とも位置付けられる人のことです。

自殺対策では、悩んでいる人に寄り添い、関わりを通して「孤立・孤独」を防ぎ、支援することが重要です。1人でも多くの方に、ゲートキーパーとしての意識を持っていただき、専門性の有無にかかわらず、それぞれの立場でできることから進んで行動を起こしていくことが自殺対策につながります。

「自殺総合対策大綱(平成19年6月8日 閣議決定)」においては、9つの当面の重点施策の一つとしてゲートキーパーの養成を掲げ、かかりつけの医師を始め、教職員、保健師、看護師、ケアマネージャー、民生委員、児童委員、各種相談窓口担当者など、関連するあらゆる分野の人材にゲートキーパーとなっていだだけるよう研修等を行うことが規定されています。

また、ゲートキーパーは、我が国のみならず海外でも、自殺対策の分野でも広く使用されている用語、概念であって、WHO(世界保健機構)を始め、多くの国々で使用され、その養成プログラムが実施されています。

都道府県等、自殺対策の第一線で対策を実施している地方公共団体においても、地域自殺対策緊急強化基金を積極的に活用して、それぞれの地域の実情にあった形でゲートキーパーの養成に積極的に取り組んでいただいており、ゲートキーパーの養成目標(人数)を掲げているものもあります。そして、各地域でも、「ゲートキーパー養成研修会」が実施され、自殺対策に係るボランティアのみならず、かかりつけの医師などの保健医療福祉従事者、町内会担当者、民生委員、児童委員、理美容師などに対して多数の研修会が実施されるなど、支援の輪は広がっています。

ゲートキーパーになるために専門的な知識や資格は必要ありません
ゲートキーパーの役割は、自分の周りにいる悩み苦しんでいる人に
気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守ることなんです。

・気づき

自分の周りでいつもの様子と違って元気がなさそうにしている方はいらっしゃらないでしょうか。

元気がない

疲れて見える

何か悩んでいそう

ボーッとしている

いつもの様子となんか違うなとサインを感じた場合、その人が悩み苦しんでいるのかもしれません。

・声をかけてみる

いつもの様子となんか違うなと感じれば、少し勇気がいるかもしれませんが
どうしたの?」「よく眠れてる?」などと声をかけてみてあげてほしいです。
あなたのちょっとした声かけが、相手が苦しみを乗り越えることにつながっていくこともあります。

・話を聞いてあげて

声かけをした後は、相手がどんな気持ちなのか話しを聞いてあげてみてください
判断や批評はする必要はありません。
まずはどんどん相手の話を聴いてあげて、抱えている悩みを吐き出してもらうことが大切です。
相手にとっては、自分の辛いこと、苦しんでいることを誰かに話して、聴いてもらうだけでも
自分一人で抱え込んでいる状態よりも、こころがラクになることもあります。

無理に相手の話を引き出す必要はなく、質問攻めにすることもありませんが
相手が話をしたい場合や、相手がなかなか話せず、沈黙している状態であっても
その沈黙を一緒に共有する、同じ時間を過ごしてあげるというだけで
相手にとって何だか自分のことを思ってくれたという実感を感じてもらいやすくなることもあります。

今のその方の悩みや苦しみは、その人自身の弱さや甘えなどできているかどうかは関係なく
まずは相手に話しかけ、話を聴いてあげることを意識してあげてください。

・必要な支援につなげる

話を聞いて、相手の方が少しでもこころを落ち着かせることができたら、
その方の抱えている問題は、一人で何とかしようと思うのではなく、
周りの人や場合によっては専門的な機関で相談することも大切なことを伝えてあげてください

たとえば、心身の状態が悪化しており、何らかの医療のサポートが必要な状態であるかもしれません
その場合は、どの相談機関を利用するのか一緒に探してみたり、
一緒に考えてあげてみてもらえれば、その人の役に立つと思います。

・見守る

相談を聴いてあげて、必要な相談窓口を紹介した後も
温かく寄り添いながらじっくり見守ってあげましょう

相談窓口を紹介しても、実際には電話ができていない、訪問できないという場合もあり
そのことよりも、そういう自分に対して嫌悪感を感じたり
自分が悪いんだとまた落ち込んでしまうこともありますので
その後調子はどう?」などと気軽にまた声をかけてあげてもらえれば助かります

一人で悩み苦しみ続けた人は、何か行動に移すエネルギーが減ってしまっていることも多いので
なかなか行動できないことがほとんどです。
行動できないことを責めたり、行動ばかりを促すと
むしろどんどん追い詰めてしまうことになってしまいます。

自分としてはせっかく相談に乗ったり、教えてあげたことをやってくれないと
ちょっと残念な気持ちにもなるかもしれませんが
行動する元気や勇気がほとんどない状態で弱ってしまっているんだと考えてあげてください。

あなたの落ち着いた見守る姿勢によって、徐々に相手の方もあなたに対して安心感や
もっと深い悩みや苦しみを打ち明けてくれたり、どういう支援が欲しいのかを具体的に言ってくれるかもしれません。
その時にまた、じっくりと話を聴いてあげて、一緒に考えてみてくださいね。

ただ、あなた自身もどうすればわからない時は、お気軽にココオルまでご相談ください。

このように、ちょっとした気づきとちょっとした勇気によって、大きな命を守ることができます。
みんなが誰かのゲートキーパーになれるんです。

内閣府 自殺対策強化月間(3月)