子どもを授かることは、とてもおめでたいことであり、親にとっても生まれてくる子どもにとっても幸せなこと。
「幸せな人生をおくってほしい」と願われながら、たくさんの人たちに見守られ成長していく子どもたち。
しかし、実際に幸せを感じながら生きている子もいれば、そうでない子もいるのはなぜなのでしょう。
もしかしたら、親の子どもを思うがゆえの言葉や行動が、子ども自身に何らかの影響を及ぼしてしまっているのかもしれません。
生まれながらにして死にたいと考えている人はいません。
子どもの性格形成に影響を与えるのは、まず第一に家庭環境、つまり親の育て方です。
どのような育て方が好ましくないと考えられているのか見ていきましょう。
強い子に育ってほしいという思い
公園で遊んでいたら転んでしまった子ども。
泣きじゃくっている子どもにお母さんのこんな言葉
「それくらいで泣かないの!強い子でしょ!」
泣いていることを叱られたことが、みなさんもあるかもしれません。
しかし、この行動は要注意なんです。
本来、子どもを守るべき立場の親が、子どもの痛みをわかってあげないということが
子どもの感情の行き場所を奪ってしまうことがあります。
痛みは我慢しなければならないという育て方をあまりに極端にしてしまうと、自分の感情を押し殺すクセがついてしまい、自分の思いを吐き出すことに抵抗をもってしまいがちになります。
いつもいつも我慢してしまうクセがついてしまうと、将来的にストレスを感じやすい性格になってしまい、ちょっとしたことですぐにイライラしたり、落ち込んでしまったりすることもあります。
強い子に育ってほしいという親の思いが愛情や教育方針からくるものであることは理解できます。
ただ、本当に強い子に育てるためにも、明らかに極端すぎるほどの我慢のさせすぎや温もりのない一方的な行為に注意しなければなりません。
子どもが、何か痛いことや辛いことがあって泣いている時には「我慢してえらかったね、痛かったよね。」という姿勢、言葉がとても大切になってきます。
しかし、どうしても親自身の事情や様々な生活上のストレスを抱えながら一生懸命に生きて、子育てをしているということもありますよね。
親自身がいっぱいいっぱいになってしまっている場合もあり、何とも難しいことも少なくないという事情も理解しておきたいところです。
大人の謙遜が子どもを傷つけてしまう
日本人の特徴として”謙遜の美徳”があります。
「◯◯◯さん、あなたすごいわね」
「いえいえ、まだまだ至らないとこばかりで」
こういうやりとりは、日常生活でそこまで珍しい会話ではないと思います。
しかし、大人の謙遜は子どもには通用せず、傷つけてしまうことがあります。
たとえば、幼稚園に迎えに行った際
「◯◯くん、いつもお片付けしっかりして素晴らしいですね」なんて先生に言われると
「いえいえ、そんなことありません。家ではまったくで」なんて言ってしまいがちではありませんか。
子どもからしたら、世界一大好きなママから認めてもらえないと感じ、プライドがずたずたになってしまうことも。
親バカだと思われたくない、そんな思いでの言葉かもしれませんが、ママのちょっとした言葉で、繊細な性格の子どもは大ダメージをうけてしまうこともあるのです。
「◯◯くん、いつもお片付けしっかりして素晴らしいですね」
「ありがとうございます。ほんとにいい子なんですよ」と、こういう肯定的な言葉にすることで、子ども自身の自尊心が保たれていきます。
親子とはいえ、それぞれ人格を持った人間です。
親の気持ち、子どもの気持ちをそれぞれがたまには考えてみると少しは状況の見え方が変わってくるかもしれませんね。
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