毒親って何?
最近、耳にするようになってきた「毒親」。この言葉は、アメリカの精神医学者であるスーザン・フォワード氏の著書『毒になる親』から生まれた俗語だとされています。毒親とは、子どもの人生に悪く影響するような教育をしている親と広い意味で捉えられています。
具体的には、子どもに対して以下のようなことをしてしまうようです。
・ひどい言葉をかける
・身体的暴力をふるう
・過度に子どもの行動に干渉する
このような行動によって、子どもの心は傷つき大人になっても、その傷が残っていることがあります。毒親の影響によって、子どもはどのようになってしまうのか今回ご紹介させていただきます。
人の目を過度に気にするようになる
毒親を親にもつ子どもたちは、小さい頃から親の機嫌を伺いながら過ごしていることが多いんです。そのため、成人してからも
「いま、この人はどのような気分なんだろう」
「どんなことを考えているんだろう」
「機嫌を損ねないためにはどうすればいいだろう」
と、他人の考えや感情を気にし過ぎてしまうようになることがあります。
また、他人の自分への評価にとても敏感に反応する傾向があります。毒親をもつ子どもたちは、物事の良し悪しの判断を、自分自身で判断する機会が少なく、すべて親の判断に従わなければならないといった状況にあることが多いです。
そうすると、大人になったあとも自分自身でものごとの価値判断をうまくすることができず、他人からの評価に依存してしまうことになりがちです。
自分自身に自信がもてなくなる
毒親のもとで育った子どもたちは、自分自身に自信をもてない傾向があるようです。親から褒められるのではなく、言葉の暴力といった精神的暴力を受けていると、「ありのままの自分でいいんだ」といった自尊心を持てなくなってしまうことがあります。子どもはとても純真なため、どのような親であってもその言葉や態度をそのまま吸収してしまいます。
「あなたはダメな子」
「あなたは頭が悪い」
などといった言葉を投げつけられれば、子どもはその言葉を正面から受け止めてしまいます。
そして、
「自分はダメな人間」
「私は頭が悪い」
自分で自分のことを否定してしまいがちになることがあります。毒親の言葉の暴力によって、自尊心が育まれず成人したあとも自分に自信がもてなくなってしまうことがあります。
考えや感情を表現することが苦手になる
毒親の子どもは、親に対して気を使い続け、「ほんとは甘えたい」といった思いや感情があっても 押し殺していることが多いようです。
自分の考えや感情を押し殺し続けた結果、自分の考えや感情を表現することが怖くなってしまったり苦手になってしまうことがあります。そうなると、親密な人間関係が築きづらくなり本当の自分を知っている人はあまりいないように感じるといった孤独感や不安感を強く感じるようになることもあります。
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