なぜ人は寝るの?睡眠の誤解を臨床心理士が分かりやすく解説します。

なぜ人は寝るの?睡眠の誤解を臨床心理士が分かりやすく解説します。

ココポイント

  • 寝ることの目的は「体を休めること」と「脳を休めること」
  • 寝る前の習慣が睡眠の質にとても影響する
  • 自分の寝る前の習慣を見直してみよう

突然ですが、みなさんはしっかり良い睡眠をとれていらっしゃるでしょうか。

・あまり寝付けない
・いくら寝ても疲れがとれない
・寝起きが辛い。朝ぼーっとする

などなど、睡眠に関しての悩みは多くの人がお持ちなのではないかなと思います。

巷では、睡眠に関する本やネット上でもコラムがたくさん出回っていますね。「熟睡法」や「ショートスリーパーになる方法」などなど。いろいろな方法を試すことも良いのですが、そもそもなぜ睡眠が必要なのか、何のために睡眠をとるのかといった本質について考えてみたいと思います。

睡眠法は、非常に様々なものが紹介されていますが、すべての人に有効、万能な方法というものは、なかなかないものです。
そこで、睡眠の本質的な目的、ポイントは絶対に押さえた上で、自分により適した睡眠する方法を作り上げていくための情報をご提供させて頂ければと思います。

睡眠の目的とはいったい何?

「人間は寝ないと生きられない」

「自然と眠くなると、寝る」

「よくわからないけれど、生きるために必要なのでは?」

睡眠の目的って何?って聞かれても、色々なことが頭に浮かぶと思います。まずは皆さんに知っておいて頂きたいのは、シンプルに以下の2つです。

睡眠の目的は、「体を休めること」と「脳を休めること」。この2つです。この2つの目的を達成するために、我々人間は睡眠をとります。

この重要な睡眠は、時間が多ければよいわけではなく、睡眠に至るまでに、
どのような準備をして床に就くか、睡眠の目的である、「体を休めること」と「脳を休めること」を達成するために、どのような意識をすればいいのか、そういうことが睡眠にとって最も重要なことになります。

「え?それだけ?」「なんだ当たり前じゃないか!」と思っている方も少なくないと思います。

でも、睡眠の大切な目的をシンプルに整理すると、この2つになるんです。

そして、こんな話はテレビでも雑誌でも観たことがあるという方は多いと思いますが、こういう当たり前のことを当たり前に理解して、日々の行動習慣にまでつなげていらっしゃる方はどのぐらいいらっしゃるでしょうか。

実際に睡眠に至るまでの行動を、自分なりにしっかりと習慣にしていくということはなかなか難しいことだと思います。

眠くなったら寝る、ついついネットやテレビを深夜まで見過ぎてしまう、お風呂に入らずに寝てしまう、などなど、ついつい惰性でそのまま眠ってしまうことも少なくないと思います。

人間にとって、睡眠というものは本当に大切なものです。なので、まずは普段自分が眠りに落ちるまでに行っていることについて、少し見直してみてはいかがでしょうか。

  • あなたが「体を休める」ために就寝前に意識的にしていることは何ですか?
  • 就寝前に、軽くストレッチをしたりしていますか?
  • 就寝前には、お風呂にゆっくり浸かっていますか?
  • あなたが「脳を休める」ために具体的に行っていることは何ですか?
  • 好きな音楽を聴いたり、座禅や瞑想をしたりしている人はいますか?

これらのことを、何か一つでも具体的に取り入れていたりする人は、少なからず習慣的な部分があると言えるかもしれません。

でも実際には、「あれ?よく聞いてはいるけれど、自分は別に何も意識してやってなかったかも、、、」という方もいらっしゃると思います。

なので、ぜひ一度この機会に、「自分が睡眠の前にしていること」をリストアップしてみてはいかがでしょうか。

睡眠は人間の生活にとって非常に大切な要素です。自分なりの体と脳のリラックス方法を見つけて、質の高い満足な睡眠を手に入れることで、充実した生活を送っていけるようにしましょう。

(執筆:臨床心理士 チャマ)

【関連悩み相談】
不眠で悩んでいます。毎晩、処方薬がないと一睡もできません。
仕事の疲れもあってか円形脱毛症になり不眠症です。
不安で薬が手放せません。不眠で、安定剤と睡眠薬を服用しています。
不安が大きくなるとすぐ不眠や情緒不安定になります。

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