私の大切な言葉
「止まない雨はない」
私がうつ病と診断されたのは30歳の時でした。
勤めていた会社が経営不振になり、リストラされるのでは?という噂があったのですが、突然上司が面談をするといい、自己退社を勧められたのです。
ちょうどその頃実家もゴタゴタしていたこともあり、引越しの予定もあったので心機一転やり直した方がいいのかもと思い、次の仕事も決まっていないなか会社を辞め、次の仕事が見つかるまでと思いファミレスでアルバイトを始めました。
しかし、アルバイト先ではお客様にいじめられた上に、祖母が亡くなり彼氏にはフラれるという、最悪なことが続きました。
葬儀が終わってようやく人心地ついたかと思っていたら、うつ病がドッと押し寄せてきたのです。
精神的に辛いことも沢山あったことで、心がすり減ってしまったような状態になってしまい、朝も布団から起きることができず、お昼頃起き出したかと思うとただぼんやりした時間を過ごすという生活を1年間していました。
少しづつ家事を手伝うようになったのが2年目、3年目でようやく就職活動のための資格取得の勉強をするなど、うつ病が治るまで3年ほどの時間がかかりました。
毎日が無味乾燥で、趣味にも興味がなくなりDVDをぼんやり観るだけの生活で、まるで井戸の中に閉じ込められたような状態ではありました。
そんな中でも、自分が好きなミュージシャンの歌の歌詞の中にある「止まない雨はない」という言葉を思い出しながら、毎日少しでづつ自分ができる事を増やしていき、ようやく社会復帰することができたのです。
雨はずっと降り続けるんんじゃない、いつかは止む。そう信じてきた日々は決して間違いではなかったと、今でも感じています。
(30代女性 Sai)