交感神経の仕組みを知り、うつ病とやる気の関係を理解しよう

交感神経の仕組みを知り、うつ病とやる気の関係を理解しよう

■ココポイント

  • 交感神経は「元気はつらつ」「やる気まんまん」状態をつくりだす神経
  • 交感神経を刺激すれば、集中力ややる気を引き出せる
  • 交感神経を働かせすぎるとうつ病の原因となる

■交感神経とは

交感神経とは、「元気はつらつ」「やる気まんまん」の状態をつくりだす神経のことです。
交感神経が働くのは以下のような時になります。
活動している時
緊張している時
ストレスがある時

■交感神経が働くとどうなるの

交感神経が働いている時は、脳内で「アドレナリン」「ノルアドレナリン」という脳内物質が分泌されています。

「アドレナリン」「ノルアドレナリン」が分泌されいる時には以下のような状態になります。
・集中力が高い
・思考力が高い
・積極的な行動をとれる

逆に「アドレナリン」や「ノルアドレナリン」が脳内で不足した状態だと以下のようになります。
・集中することができない
・考えることができず、ボーっとする
・やる気がでてこない

■交感神経を働かせすぎることがうつ病の原因となる

交感神経は、活動している時や緊張している時、ストレスを感じている時に活性化します。
交感神経が活発に働くことで、「集中力が高まる」「思考力が高まる」などの効果が期待されます。
これの効果は、交感神経が働いているさいに「アドレナリン」「ノルアドレナリン」が脳の中で分泌されることによるものです。

しかし、交感神経を長い時間働かせてしまうと、逆に「集中力の低下」「思考力の低下」などをまねき、うつ病の原因となることがあります。
長時間、交感神経を働かせたことによって、分泌できる「アドレナリン」「ノルアドレナリン」を全部使ってしまったとイメージしたら分かりやすいかもしれません。

現代人はストレスを受けることが多く、「交感神経」が長い時間はたらかせられている場合が多いのです。
そして、交感神経を過度に働かせることで、「アドレナリン」や「ノルアドレナリン」が足りない状態になり「うつ病」を発症されることがあります。

■交感神経に無理をさせないために

「ノルアドレナリン」の過剰分泌をしないように、バランスをとってくれるのが「セロトニン」という脳内物質になります。
「セロトニン」が脳の中でしっかりはたらいてくれれば、交感神経が無理をしすぎてガス欠を起こすことを防ぐことができます。
頑張りすぎて燃え尽きてしまわないためにも、セロトニンをしっかり増やしてあげることが大切です。
そのためには、生活リズムを整える、太陽の光を浴びる、適度な運動をする、肉や魚等を食べてトリプトファンを体内に取り入れる等の方法がありますので、気になる方は試してみてくださいね。

(執筆:Koh, 監修:臨床心理士 鏡元)
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