うつ病になるのはどんなとき? うつ病の基礎知識

うつ病になるのはどんなとき? うつ病の基礎知識

ココポイント

  • うつ病になるのは過度のストレスがかかったとき
  • 悲しい出来事を経験した時
  • 明るい出来事でもストレスになる
  • 元々のうつになりやすさも関係があるのです
  • からだの病気の治療が原因なるときもある

うつ病には、ストレスが大きく関係しているといわれています。
ストレスとは、嫌なことや悲しいこと、辛いことを体験したときに感じるものと考える方もいらしゃるかもしれませんが、実はそれだけではないんです。
ストレスとは、もう少し広い意味で、「こころやからだにかかる刺激や負荷」のことを指します。
そして、ストレスがかかるのは決して悲しい、苦しい出来事だけはないのです。

1.悲しい、苦しい、嫌な出来事があったとき

悲しい、苦しい、嫌な出来事があった時に、私たちはストレスを強く感じてしまう。これは、みなさんもご想像しやすいかと思います。

例えば、
仕事や勉強での失敗
他者からの批判
家族関係がうまくいっていない
親しい人が亡くなった、、、etc
挙げていけばきりがないかもしれません。

以上のような出来事が重なったりすると、自分でストレスを処理しきれなくなりうつ状態になります。
不安感イライラ意欲の低下といったうつ状態の症状があらわれ、その状態から抜け出せなくなってしまいとうつ病になるのです。

2.明るい人生の転機もストレスになる

明るい出来事でも、私たちにとってストレスになることがあるんです。
例えば、仕事での昇進や結婚、こどもが独り立ちする、進級し新しい生活が始まるといった出来事です。
このような出来事は、言い換えれば人生の転機。自分の生活環境が大きく変化する時になります。
こうした環境の変化は私たちへの大きな刺激や負荷となり、うつ病になることがあります。
例を挙げると
高校に入学し新しい生活がはじまるという、人生の明るい転機でも、うまく環境の変化についていくことができず、ストレスからうつ気味になり不登校になるといったこともあります。

3.からだの病気が原因

実は、脳卒中や糖尿病といったからだの病気によって、うつ病になってしまうことがあります。
脳卒中になると、体が不自由になることが多く、これまでできていた行為ができなることが強いストレスになり、うつ病になる場合があります。
糖尿病の場合は、食事や運動といった生活を管理されしまうので、ストレスを感じてしまうことでしょう。
厚生労働省は、糖尿病とうつ病の関係を以下のように説明しています。
これまでの調査によると糖尿病の患者さん約30%にうつ症状があるといわれ、糖尿病とこころの問題が重要視されるようになっています。
糖尿病では、食事制限などの自己管理を求められ、長引く治療がストレスになることなどから、うつ病を併発するのではないかと考えられています。またうつ病があると、運動不足になり、自己管理もむずかしくなり、糖尿病になりやすくなるともいわれています。
このように、脳卒中や糖尿病といった生活習慣病によってうつ病を引き起こして頭をしてしまうことがあります。

(執筆:Koh, 監修:臨床心理士チャマ)
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