うつ病から抜け出すための3つのポイント!臨床心理士の解説

うつ病から抜け出すための3つのポイント!臨床心理士の解説

うつ病になると、早く治したい、早く仕事に戻りたいと思ってしまうものです。
辛い状態から早く抜け出すために大切な3つのポイントをご紹介いたします。

1.しっかり休む、しっかり睡眠をとる!

うつ病から回復するための前提として、心と体の疲れをしっかりとることが大切です。
十分な睡眠をしっかりととり、心と体を休めましょう。
薬によって脳内神経物質のバランスの乱れを調整するにしても、疲れによってバランス崩れているケースが多いんです。どれだけ薬で脳内神経物質のバランスをとろうとしても、疲れをためている状態では薬の効果が小さくなってしまいます。
薬を飲んでいるから大丈夫と思わずにしっかり心と体の疲れをとることも大切にしてください。

2.体調が良くなっても薬はやめない!

治療を進める上で、「あっ、なんか回復したかも」と思っても薬を飲むことをやめないでください。副作用が気になったり、薬にはあまり頼りたくないと思われる方もいらっしゃると思いますが、自己判断で急に薬の服用をやめてしまうと症状が悪くなってしまうことがあります。順調に回復していたとしても、お薬を急にやめてしまって最初に逆戻りということもあります。心の病気は、治ったかどうかはなかなかわからないもの。お医者さんの指示がない限り、お薬はできるだけ飲み続けてください。

3.焦りは禁物!

うつ病にかかると、早く治したい、早く職場に戻りたいっと焦ってしまいがちですよね。しかし、うつ病から早く回復するためには、焦らないということがとても大切です。治ったと思って、急いで仕事にもどったらうつ病を再発してしまうこともあります。

うつ病の患者さんには、真面目で責任感の強い人が多く、仕事に早く戻らなきゃと思ってしまいがちです。しかし、うつ病を再発させないためにも、腰を据えてじっくり治療を進めてください。お医者さんから「もう大丈夫ですよ」と言ってもらえるまで、焦らずじっくり治療をしていきましょう。

(執筆:Koh,監修:臨床心理士 鏡元 校正:大和淳)

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