うつ病の人との接し方 こんなことは言っちゃダメ!?

うつ病の人との接し方 こんなことは言っちゃダメ!?

いきなりですが、もし大切なひとがうつ病になったとしたら、あなたはどうしますか?

いま日本では、8人に1人がうつ病になるといわれています。

いままでうつ病とは無縁のように思えた人でも、ちょっとしたきっかけでうつ病になってしまうことがあります。

あなたの友達、仕事仲間、恋人、家族、親戚

そんなあなたの身近な人が、うつ病で苦しんでいたら、あなたはどんな言葉をかけるでしょうか。

うつ病が広まってきていると同時に、うつ病の方への接し方がわからないという人も増えています。

今回は、うつ病の方との接し方をご紹介させていただきたいと思います。

がんばれ!は言っちゃダメ!?

仕事がうまくいかないんだよねえ、、、

彼氏/彼女と最近うまくいってないんだ、、、

こんな言葉をきくと、ついつい「がんばれ!」って言ってしまいがちではないでしょうか。

しかし、うつ病の方にこういった励ましの言葉は逆効果になってしまうことが多いのです。

たとえば、以下のような言葉には注意する必要があります。

・「がんばれ」
・「しっかりするんだ」
・「元気出して」

「頑張りたくても、頑張れなくなってしまっている」のがうつ病の方々なのです。

うつ病の方への「がんばれ!」といったような励ましの言葉は、その方に余計プレッシャーをかけ、ますます追い詰めてしまうことがあります。

 

うつ病の方の悩みを解決しようとすることもダメ!?

仕事がうまくいかないんだよねえ、、、

彼氏/彼女と最近うまくいってないんだ、、、

同じ例になりますが、こんな言葉をきいたときに、

「もっと◯◯◯したらいいよ」なんて、アドバイスをしたりすることにも気をつけてください。

特に、「考えすぎなくていいんじゃない」という言葉はオススメできません。

うつ病の方は、たしかに不安を感じやすく、気にしなくてもよさそうなことを気にしているように見えるかもしれません。

先に述べたことと同じことで、うつ病は症状として、「考えたくなくても、勝手に考えてしまう」のです。

「考えすぎないで」という言葉も、うつ病の方を追い詰めてしまうことがあります。

あなたの心から心配した上での言葉であったとしても、逆にその方の心を傷つけてしまうことになるかもしれません。

ですので、以上のような言葉にはご注意ください。

 

話を聴くということが正しい接し方

うつ病の方への正しい接し方は「話を聴き」、「安心感を与える」ことです。

うつ病で落ち込んでいる人に対して多くの言葉は必要ありません。

何気ない言葉がより傷つけることになるかもしれません。

大切なことは、自分の中に溜まりに溜まっている「ストレス」や「不安」を吐き出させてあげることです。

話すことでストレスや不安感が軽くなることを認識しておいてください。

グチでも不安でも何でも「しっかり聴いているよ」という姿勢で接していれば、相手に安心感をあたえることができます。

安心感をもってもらえれば、相手はより多くの悩みを話してくれるかもしれませんし、回復も早くなることもありますよ。

「話を聴き」「安心感」を与えることが、うつ病の方への最善のサポートとなります。

最後に

うつの方への接し方で最も大切なのは「話を聴き」「安心感」を与えることです。

あなたが与える「安心感」は、不安で不安でたまらない状態にあるうつの人たちにとって、立ち上がるための土台になります。

うつなどの心の病から立ち直るには時間がかかることが多いですが、しっかりと周囲の人が、立ち直るための環境づくりをしてあげましょう。

(執筆:Koh, 監修:臨床心理士 鏡元)

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