●やさしくしたいのに素直になれないとき
人にやさしくしたいし、本音を言えば人にやさしくしてもらいたい・・そんな風に思いますよね。でも、いざとなるとできません。もどかしいほど、不器用な自分に自己嫌悪してしまうことがあります。
やさしくすることに、慣れていない場合は、無理に実行しようとはしないほうが、いいかもしれません。突然の変化に相手も驚いてしまいますから、少しずつ、自分を変化させていけばいいと思います。
ちいさな変化のなかにも、やさしさの種は育っていきます。その種はいつかかならず、あなただけの花を咲かせることでしょう。
●笑顔だけでも相手に伝わるやさしさ
やさしい言葉をかけるのは、ハードルが高いかもしれませんね。本当は言葉でやさしくするのが、伝わりやすい方法なのですが、突然は難しいと思います。そんなときには、笑顔があります。
なにも言えなくても、ふっと笑顔を相手にむけてみましょう。その笑顔は、何百万もの言葉のやさしさに匹敵します。とくに、つらい思いをかかえている人には、心の壁を溶かす役割をするのです。
ほほえむだけでも、じゅうぶんに笑顔です。ちいさな柔らかいほほえみでも、やさしさとして相手の心に伝わると思います。
●やさしくできずに後悔はしたくない
ときに、やさしくするどころか相手を傷つけてしまうこともあります。そんなつもりはなかったのに、と自分をせめてしまいますね。
何もしなければ、時間はそのまま過ぎていきます。砂時計の砂のようにサラサラと時間はおちて、消えていきます。
後悔だけが残ってしまうのは、さけたいところです。
ならば、思いきってやさしく言葉をかけてみませんか?もし相手を傷つけてしまったことがあったのなら、その傷をやさしさで上書きしていけば良いのです。できれば言葉で、すこしでもいいからあのときはごめんね、と付け加えることができたら、すてきですね。
●ノートに書いてみると振り返ることができる
やさしさは、目に見えにくいものです。あれはやさしさだったのかなと後で気がつくことも多いのが、やさしさの特徴です。
もらったやさしさを忘れないために、その感動を忘れないためにまたは、いつか自分も同じような場面でやさしくできるようにノートに書きとめておく方法があります。
どんなノートでもいいですし、日記帳でも良いです。やさしさを誰かからもらったときに、くわしく書き残しておきませんか?
いつでも振り返ることができるようにしておけば、やさしさの方法がいくつもストックできますし、感謝の気持ちも残り続けます。
仲たがいした相手の、過去のやさしさを思い起こす、そんなきっかけにもなるのです。
●やさしさは恩返し
誰かに、やさしさを分けてあげるとき、それは恩返しだと思ってみてはいかがでしょうか。いつか、自分も誰かにもらったやさしさなのだと思うとそのやさしさは、循環していきます。
こうしてやさしさが循環しめぐりめぐると、いつしか世界中がやさしさの笑顔で満ちていくような気がしませんか?
それは遠い先のことかもしれませんし、おどろくほど近い未来のことかもしれません。その最初の一歩を、踏み出せた時にその足元にやさしさの花が咲いていると思います。
(執筆:ももそ)