人間ばかりを相手にしない!?人間関係に疲れたらコレで回復

人間関係に疲れたらすること

学校や職場など、毎日足を運ぶ場所では、多くの人と関わり合うことになるのではないでしょうか。仲の良い友人や、尊敬できる人とだけ行動をと共にし、一緒にいられたら……と思ってみても、現実ではなかなか難しいもの。

自分の苦手なタイプの人や、理解のできない相手とも、当然付き合わなければなりません。しかし「自分は人付き合いが苦手だ」と自覚しながら、それでもうまく人と関わり合っていくにはどうすればいいのでしょうか?

◆「人嫌い」に至るまで

外交的、内向的など生まれ持った性質が及ぼす影響も少なからずありますが、「苦手」「嫌い」という決定的な結論に至るには、そう思わされる経験が関係しているかもしれません。

得意でない相手を前に委縮してしまい、言いたいことをうまく伝えられず、「もっと上手に話したい」という思いがかえって焦りを呼び余計にうまく喋れなくなってしまう……など、失敗の記憶が「人と話すことは怖い」という印象を刻みつけていると考えられます。

経験による判断した価値観は根強く、周囲の人が「難しく考えすぎだよ」「もっと気楽にかまえていいんだよ」と諭しても、素直に受け入れづらい場合も多々あります。

◆人間だけが社会じゃない!

こうした人づき合いの問題に対して、「バカの壁」などの著作を持つ解剖学者の養老孟司さんは、「人間ばかり相手にするから悪い」と言います。

「バカなおとなにならない脳(理論社)」では、子どもから寄せられる素朴な疑問や様々な悩みに答えていく中、「対人恐怖症と診断され、心療内科に通院している」という中学生の子から「ストレスを受けたくない」という悩みを受け、「人間だけが世界ではないのだから、自然に目を向けるべき」とアドバイスしています。

養老さんは、趣味を尋ねられると昆虫採集と答える大の虫好き。自然に調和して生きる虫に対し「論理的でないからおもしろい」と感じると同時に「人間も本来は自然の生き物であるのに、自然が減っていったために人間関係ばかりを重視しすぎている」と苦言を呈しています。

中学生の悩みに対しても「虫のことを考えていたら人間のことを考える時間は半分になる」「人間がイヤなら、猫でも豚でも相手にすればいい」と締めくくっています。

生活する上で、どうしてもむげにはできない人間関係。むしろ今では人間関係なしには成り立たない環境が大半ではないでしょうか。しかしもう少し人間関係以外に比重を移すことで、人づきあいに気負わなくなる上、他の大切なものにまで意識が回っていくのかもしれませんね。

(執筆:朔ひづめ, 監修:臨床心理士 鏡元)