過度なダイエットは危険!ストレスが引き起こす摂食障害とは?

過度なダイエットと摂食障害

女性の興味・関心が高い話題と言えば、ファッション、グルメ、恋愛などさまざまですが、中でも切実な関心が寄せられるのは「ダイエット」です。多くの女性誌ではダイエットの特集が組まれ、痩せている女性の魅力を大きく取り上げています。

ダイエットに励む女性の「痩せたい!」という思いは、自分の欲求を封じ込めるほど強力に作用するため、本人はただのダイエットのつもりでも、はたから見ると異常に映り、「もしかして、摂食障害?」と感じることも。

◆『摂食障害』ってなに?

まずは「摂食障害」を理解しましょう。摂食障害とは、過食・拒食をはじめとした食べることに関する疾患です。拒食になり何ものどを通らなくなる場合や、がまんしていたものが爆発して過食に走り、その罪悪感から自ら嘔吐したり、下剤を使用してしまう場合などがあります。

◆こんな様子に要注意!

食事をまったく摂らない、もしくは摂りすぎる、集団で食事を摂ることを避ける……といった分かりやすいサインのほかに注意したいのは「皆の前でも食事を摂るが、必ずカロリーのチェックや計算をしている」場合です。

かつて岡田斗司夫氏が、毎日どれだけのカロリーのものをどれだけ摂取したか記録するという「レコーディング・ダイエット」を提唱し、1年間で50キロの減量に成功し話題となりました。ダイエットにおいて摂取カロリーを無視することは難しいですが、あまりこだわりすぎて「カロリーがすべて」という思考に陥ると、カロリーオーバーしてしまったときに重大に受け止めすぎてしまい、リバウンドや過食嘔吐を招きかねません。

◆手の甲が過食を知らせる……?

過食から嘔吐を繰り返していると、胃液が原因で虫歯になりやすくなるほか、ミネラルバランスの異常によるむくみ、無月経、貧血などの症状が起こりやすくなります。

さらに、手の甲に「吐きだこ」と呼ばれるたこができることがあります。吐きだことは、自ら嘔吐する際のどの奥に手を入れるため、歯が当たった部分の皮膚が硬くなったり炎症を起こしたりしてできてしまうのです。

◆異変に気がついたら……?

まず、勘付いても本人に問いただしたり、気付いていることを匂わせるような言動はタブーです。多くの人が過食嘔吐に対して罪悪感を抱きながら、そのストレスにとらわれ、辞められないというループに陥ってしまっているからです。「周りに知られてしまった」という事実が重なれば、さらに追い詰められ事態が悪化することも。

「そんなことやめなよ」、「もっとこうしようよ」など善意のつもりの忠告も、相手が素直に受け入れられる状態とは限りません。まずは楽しい時間を共有し、こちらから踏み込まず寄り添う上で相手の不安やストレスの根源を見つけていきましょう。

痩せていることに価値があるという価値観の蔓延により、摂食障害はどんどん身近な存在になっています。海外では「痩せすぎている女性は起用しない」とコンセプトを掲げる女性誌など、そもそも「痩せたい!」という思いに捕らわれすぎないように社会そのものが変わってきています。

心当たりがある場合は焦らずに向き合い、なるべく早めに医師に相談するようにしましょう。

(執筆:木下書子, 監修:臨床心理士 鏡元)