マイナス思考が強まる原因に!?NG口癖チェック

マイナス思考が強まる原因に!?NG口癖チェック

疲れているとき、気持ちが下向きなとき、体調がすぐれないとき……色んなタイミングで、ついマイナス思考になってしまうことはありませんか?

少し休んで気分転換をすればすぐに整理できる思考であったとしても、その瞬間はポジティブな言葉やプラス思考を受け入れることが出来ないほどに苦しめられているかもしれません。

そんなとき怖いのは「無意識に口にしている言葉」です。深く考えずに口にしてしまった言葉や、毎回意識しているわけではない口癖が、知らず知らずのうちにあなた自身を自ら傷つけているかも?

つい言ってしまう言葉はないか、チェックしてみましょう。

◆「昔からこうだ」「前もこうだった」と「過去」を引き出す言葉

数日前、数ヶ月前から学生時代にまで記憶を遡ると、過去にやり残してしまったことや達成できなかったことが思い浮かぶかもしれません。そうした後悔を自分では断ち切ったつもりでいても、ふとした瞬間に当時の温度を持って蘇ってしまうことはありませんか?

特に、失敗してしまったときや望まない方向へ物事が変化していったときに反射のように出てくる言葉には、「同じ過ちを繰り返したくない」という強い思いが込められるのと同時に「このままでは過去の悪い状態と同じになる」という自らの「前提」が込められてしまいます。

経験を基にした先を見通す冷静な判断はどんな場面でも必要不可欠ですが、自らの判断にがんじがらめにならないよう注意しましょう。

◆「絶対無理だ」「もう終わり」と結論を急ぐ言葉

気分が落ち込んでしまうと前向きな感情を持つことが難しくなり、マイナス方向へ一気に転がり落ちてしまうもの。そのとき、「もうだめ」「無理だ」「意味がない」など未来や結論を示唆するようなマイナス発言を繰り返すことがくせになっていたら、注意しましょう。

つらい状況に陥っているのは、達成したい目標があったからこそではありませんか? しかし「今」のつらさ・厳しさに押しつぶされると、目標を達成することより現状から解放されることをより強く望んでしまいます。

それゆえ「目標を達成できなくとも、解放されればいい」というような極端な目的が生まれ、結論を急ぐような言葉を繰り返してしまいます。

そんなときには一度深呼吸をして、現在の自分が初志を貫くことができているか改めて見直してみることをおすすめします。

とは言え、感情は言葉にすることが一つの発散方法でもあります。あえて口にすることでもやもやした思いを消化するというのも一つの手ですが、無意識のまま言い募ってしまう「口癖」にならないように気をつけましょう。

言葉は強い力を持っているので、自らの言葉に引っ張られ望まない未来を引きよせてしまわないよう、例え心がこもっていなくとも「できる」「だいじょうぶ」などポジティブな言葉を口癖にしたいものです。

(執筆:朔ひづめ, 監修:臨床心理士 鏡元)

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