「人の顔が鬼のように見える」統合失調症を乗り越えて

統合失調症体験談

お名前:かな 年齢/性別:30代女性 症状名:統合失調症、不安障害、うつ病

●自分がどんな人間かわからなくなった

職場の人間関係でストレスを感じていました。人の誘いに本当は嫌なのに無理に参加したり、合わせるようにしていたところ、自分がどんな人間だったか分からなくなっくなっていきました。それまでは、辛いことがあっても笑って対処することができたのですが、そのうちに笑うこともできなくなりました。

人とのコミュニケーションがひどく怖いものになっていたんです。あの人は私のことが嫌いなんじゃないか、傷つけようとしているんじゃないか。そんな考えが頭の中をめぐり、経験したことのない職場の人に対して恐怖を感じるようになっていたのです。

●人の顔が鬼のよう

人に会うのが怖くて、外出しなければいけない時、近所であっても凄い緊張が襲ってきました。人とコミュニケーションをとるにも、相手の顔が鬼のように見えて、恐ろしくて避けていました。

家の中に居ても安心というわけだはなく、周りの騒音がすると過敏に反応してしまって、とても苦しかったです。信頼できる家族、友達といても知らない人が周りにいるだけで、体がこわばり話もろくにできませんでした。毎日、知らいない人に意味なく攻撃されそうで、とても怖かったです。

●気分転換に色々なことをした

精神科を受診して、統合失調症と診断された後は、薬での治療をしていました。夫の支えもあり、徐々に症状はよくなっていったように思えます。

症状が多少良くなってきた後は、薬で治療だけでなく、夫のすすめもあって気分転換に色々なことをしました。

ライヴに行ったり、旅行が大好きなので、海外、国内旅行を沢山しました。初めは、仕事を辞めてしまって、ただ遊んでいるだけと、うしろめたい気持ちがつきまとっていました。しかし、夫の支えもあり、純粋に物事を楽しめるようになり、徐々に症状はいつの間にか軽くなっていました。

●自分を大切に

気持ちが安定するのに、2年ほどかかりましたが、顔の表情も戻ってきたし、人ともコミュニケーションがとれるようになってきています。時々、意味もなく不安になりますが、自分に大丈夫と言い聞かせています。外出する時は、なるべく楽しむようにこころがけています。

前は、自分の存在を誰にも気づかれたくないという気持ちが強かったですが、今では新しいことに挑戦しようと前向きになりました。

自分を大切にしようと思えています。