うつ病闘病ブログ紹介~『鬱病治ったどぉ~うつ病に関するブログ』~

うつ病ブログ

●若い男性の闘病ブログ

うつ病の患者数は女性の方が多いとされています。ただし、症状が深刻化しやすいのは男性だと言われています。中年男性が過労の挙句にうつ病を発症して自殺したというニュースは、しばしば聞かれます。

深刻なうつ病というと、中年男性をイメージする人もいるかもしれません。しかし、就職活動を間近に控えた大学3年生という時期も、大きなストレスを抱える頃です。いよいよ社会に出るという緊張感。自分を受け入れてくれる会社があるだろうかという不安。卒業論文の執筆も大きな壁です。

「鬱病治ったどぉ~うつ病に関するブログ」の管理人「はまぐぅ」がうつ病を発症したのは、まさにそうした時期。「はまぐぅ」は、大学3年の終わり頃に急激な落ち込みを体験します。大学のカウンセラーに相談に行き、気分が晴れますが、うつ病の恐れもあると指摘され、心療内科を紹介されます。

うつ病の恐れがあると指摘されてふさぐ「はまぐぅ」。メンタル疾患の可能性を指摘された時、誰もが同じ反応を示すことでしょう。しかし、「はまぐぅ」は紹介された心療内科に行きます。診断名はうつ病。ショックを受ける「はまぐぅ」。その病名をしばらく自分一人で抱え込みます。

●自殺願望と服薬の関係

うつ病を発症した「はまぐぅ」にしばしば襲いかかったのが自殺願望でした。「動けない、頭が働かない。そのくせ、不安ばっかり吸い寄せる、そんな自分が大嫌いだった 嫌いな自分を滅ぼしてやろう、すべてを終わりにしよう。自殺は一番のうつ病解決法に思えてた」と、「はまぐぅ」は記します。

自殺ですべてが終わる、終わらせたいという思いが寝ても覚めても頭をよぎる状態。うつ病の症状の一つである自殺願望が詳細に記されます。

中でも深刻な問題が、抗うつ薬を服用したタイミングと衝動的な自殺願望との因果関係です。子どものうつ病治療中に抗うつ薬のSSRIを飲んだ後、焦りや衝動性が強まって自殺を図ることがあることは、近年指摘されるようになりました。

しかし、成人については抗うつ薬の服用と自殺のリスクとの因果関係は、詳しく究明されていないようです。自殺願望が衝動的なものになったのが抗うつ薬服用の後であったようだとする「はまぐぅ」の指摘は、うつ病を治療している家族にとっても心に留めておきたいものです。

薬を飲んでいるのだから順調に良くなるだろうという安易な思い込みを捨てて、うつ病の治療に励む家族を絶えず温かく見守る必要があると知らされる指摘です。

●うつ病とセックスレス

男性のうつ病患者ならではの悩みが切々と綴られているのが、このブログの特徴です。性欲がなくなってきたことに気づいた「はまぐぅ」。うつ病に罹っていろいろなことができなくなっていく中でも、性欲が失われることほど衝撃的で落胆したことはなかったと言います。

自分はダメな人間だと激しく落ち込む「はまぐぅ」。「性欲だけは最後の牙城でした」という言葉には男性患者でなくては分からない心の叫びが現れています。

心療内科や精神科を受診していても、担当医師に打ち明けられずに忸怩たる思いを抱いているうつ病患者は多いのではないでしょうか。落胆の激しさは同性の同病者でなくては分かりづらいものがあるかもしれません。同じ悩みを抱いている人が少なくないことが、反響の大きさから推し量れます。

努力が空回りし、自分を一層苦しめるうつ病。「はまぐぅ」は、良い意味での力の抜き方を身につけていきます。「どうでもいいという覚悟、それが自分の心も命も救います。」という一文には、どうでも良くないと懸命の努力をし続けて苦しんだ歳月の重みが感じられます。

(執筆:木下書子)