消えたいと思う毎日。立ち直るきっかけは「自分を客観視」できたこと

消えたいと思う毎日。立ち直るきっかけは「自分を客観視」できたこと

お名前:みつ 年齢/性別:30代女性 症状名:自律神経失調症 うつ病

●母の自殺未遂で何かが壊れた

自分の母親が鬱病で、どのように支えていけばいいのか日々悩んでいました。家族中が精神的にも金銭的にも自分を頼りにし過ぎていて、その悩みをどこにも吐き出す場所がないまま、激務の仕事についていました。

帰宅できるのは日付が変わることの方が多い毎日で、帰宅すると泣きはらした母の相手をしなくてはならず、心身共に疲れてしまつていました。

そんな中で母が自殺企図をしてしまい、自分の中の何かが壊れてしまったように感じました。その日からうまく眠れなくなり、暗闇の中に引きずりこまれる感覚が現れるようになりました。

●消えてしまいたいと思う日々

あまり眠れないことから始まり、お風呂に入るのも顔を洗うことも次第に億劫になっていきました。そのうち起き上がることすら辛く、一日の大半をベッドで横になって過ごす毎日になりました。

そんな何の生産性のない自分が嫌で辛くて、毎日毎日消えてしまいたいと思っていました。ネットで死に関することばかり調べてしまったり、起きていることが辛くて処方されている薬を適当に飲みあさっては眠りについたりと、無茶苦茶な生活でした。

一度大きなショックに直面して、ODをしてしまい、救急搬送もされてしまいました。自分を責めてばかりで、周りに迷惑や心配をかけていることを、きちんと理解できていなかったように思います。

●自分を客観的にみる練習を重ねた

不眠症を併発していたので、自分の生活リズムを見直すことから取り組みました。体調ノートというものを作り、毎日の食欲や気持ちの様子を点数化して自分を客観視する練習をしました。

その取り組みと並行して、今の主人と出会えたことが回復への大きな足がかりになりました。いつも前向きに行動する主人に引っ張って貰い、クヨクヨする癖がたいぶと改善されました。暗闇に引きずり込まれて鬱々しているときも、主人は私を見捨てずいつも寄り添ってくれていました。

こんなにも自分を大切にしてくれている人を、これ以上悲しませたくないなと思ったことで、光がさしてきたように思います。

●「ま、いいか」と言えるようになった

今は薬飲むこと無く、日常生活を送れています。無茶苦茶だった睡眠障害も改善されて、自然に眠ることができています。ただ、ストレスに強くないことは自覚しているので、以前の仕事は退職してしまいました。

今は無理をしすぎない程度で働いていて、落ち込みそうになったら気持ちを切り替えるよう心がけています。もう二度とあの暗い毎日には戻りたくないので、体調が良い日も悪い日も、自分に素直に生活するようにしています。

「ま、いいか」と言うのが口癖になり、こうしなければならない!と自分を追い込むのもやめてしまいました。

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