「何もしないで一日が終わってしまう」そんな憂鬱なときに読みたい胸アツ!!マンガ特選〜第2弾〜

ムネアツマンガ

前回「気分転換をしたいけれどどこかへ行くのは少しだるい」というときにオススメしたい「読むと胸が熱くなり、やる気や活力が湧き出る」ような「胸アツ」マンガをご紹介いたしました。

今回は第2弾と称し、前回に引き続き「胸アツ」マンガを列挙していきます!

◆石黒正数『ネムルバカ』(徳間書店、全1巻)

ボロアパートで貧乏な同居生活をする二人の女子大学生。バンド活動に励む先輩の鯨井ルカ(くじらいるか)と、そんな先輩に振り回され先輩を振り回す入巣柚実(いりすゆみ)が堕落した日常を過ごす。

そんな中で時折こぼれる「めちゃくちゃ硬くて厚い壁があるんだ。どれくらいの厚さかもわかんない壁が…それをどうにかするために皆切磋琢磨してんだ。でも時々天才と呼ばれるやつが現れていともあっさり壁を越えていく。もしかしたらそいつらは最初から壁の向こうに生まれるのかもしれない。そう思うとアホらしくなってくるわな」

「目標に達するまでのカベの厚さもカベを掘りきれるかどうかもなんとなく自分で分かってて努力するのシンドイ」

などの言葉には耳が痛くなり、人前で出したくない弱さを言い当てられたようでどきっとしてしまいます。

モラトリアムの中でどうにか前に進もうとするふたりの姿には、現役大学生はもちろん大人が読んでも共感できるかも。全1巻のため長編作品を集めるのが苦手な人にも、積極的にオススメしたい一冊。

◆大場つぐみ、小畑健『BAKUMAN。』(集英社、全20巻)

第一弾で藤子不二雄A『まんが道』はご紹介しましたが『BAKUMAN。』は「現代版まんが道」とも謳われる作品。

「まんが道」と同様、マンガを愛する二人の男の子が切磋琢磨しながらまんが家を目指していく作品ですが、こちらは「夢を叶えるまでの過程」以上に「夢に手を伸ばしてからの現実的な問題」にスポットが当たっている印象を受けます。

「マンガ家になるためにはどうすればいいだろう」よりも「マンガを描かせてもらえるようになってから、より面白いものを描くためにはどうすればいいだろう」という問題について悩む少年たちの姿には、常に成長していくするひたむきさがあり見習いたくなるかも。

さらに二人の周りには個性豊かなライバルや仲間たちが次々登場し、それぞれ悩みながら成長していく姿が描かれています。「週刊少年ジャンプ」掲載作ともあり読者層も幅広いため、友人同士で「どのキャラクターに共感したか?」という話でも盛りあがれそう。

◆東村アキコ『かくかくしかじか』(集英社、全5巻)

2015年マンガ大賞受賞のニュースは記憶に新しく、最近耳にしたという方も少なくないかも。『海月姫』や『主に泣いてます。』のアニメ化・実写化など飛ぶ鳥を落とす勢いのマンガ家東村アキコによる自伝的作品です。

宮崎に住む絵を描くのが好きな少女・林アキコが美大受験のために通いはじめた絵画教室の日高先生は、竹刀を振り回して男女問わずバシバシ叩きながら「とにかく描け!」と怒鳴る強烈な人。はじめは怖かった先生との交流の中で「わたしは絵が上手いから」という自意識を打ちのめされてしまったアキコは、怯えながら泣きながらも言われるままにとにかく描いて描きまくる。

ストーリーは高校時代〜美大時代〜マンガ家デビューから軌道に乗り始めるあたりまでをさらっていくのですが「子どもの頃から憧れの職業ある人」もしくは「子どもの頃なりたかった仕事に就いたけれど、ギャップに苦しむ人」のつらさに寄りそってくれるはず。とは言えベースはギャグマンガなので、笑ってすっきりしたい! という人にもおすすめです。

二回に渡ってお届けした「ムネアツ」マンガのご紹介、いかがでしたでしょうか? マンガはキャラクターと一緒に、泣いて笑って考える時間を与えられる貴重な存在。もし気になるタイトルが見つかったら、ぜひ書店で手にとってみてくださいね。

(執筆:朔ひづめ, 監修:臨床心理士 鏡元)