「まだ大丈夫」で大丈夫?ひょっとしてうつ!? 3つの要注意行動チェック

「まだ大丈夫」で大丈夫?ひょっとしてうつ!? 3つの要注意行動チェック

◆心身に限界がきてませんか?3つのチェックリスト

あなたは日々の生活の中で「疲れたなぁ」と感じることがどのくらいありますか? というのも、真面目で責任感のある人ほど「疲れた、休みたい」という気持ちを見過ごし「まだ大丈夫」とムチを打ってがんばりすぎてしまうのです。しかし、心も身体も実はもう限界が来ているかも。下記の項目をチェックし、自分の生活を見つめ直してみましょう。

□チェック1、寝つきが悪くなった、または夜中にすぐ目覚めてしまう

夜、電気を消してベッドに入った後、スムーズに眠れているでしょうか? 何度も寝がえりを打ったり、考え事をしてしまったり、つい携帯やスマートフォンをいじってしまったり……。

また「今眠っても●時に起きるから▲時間しか眠れない!」などと考え過ぎてしまう場合や、どうにか眠りについても数時間おきに目が覚めてしまう場合も、ストレスや緊張感が原因になっている可能性があります。

□チェック2、やたらとあくびが出る

次は反対に「眠くもないのにやたらとあくびが出る」という場合にも要注意。あくびについては諸説ありますが、脳の酸素不足や血液の循環が悪いとき、自律神経が乱れているときに「生あくび」が出やすくなるという説があります。

眠い」「疲れている」という自覚がないのに止まらなくなってしまうあくびは、身体が悲鳴をあげている証拠かも。そんなときには作業の手をとめ、休息をとりましょう。

□チェック3、食事がめんどくさい、またはとらなくても平気だ

「お腹がすかない」もしくは「空腹は感じているが、食事をとるのがおっくうだ」というときにも注意が必要です。「不安(心配)で喉が通らない」という言葉があるように、食欲は心理状態に大きく左右されます

「なんとなく食べる気が起きない」というとき、実は心が食事をとれるようなコンディションではないのかも。普段は小食でないという人の場合は特に、食事量や体重の減少など周囲も気にかけましょう。

◆悪循環が生まれる前に、時間を作って病院へ

こうした初期症状からはじまり、次第に「何をするにもおっくうになる」といった無気力状態に陥った場合には要注意です。無気力状態になると「朝起きる」「学校や会社へ行く」「勉強や仕事をする」といった基本的なこと含めたルーチンワークを普段通りにこなすことが難しくなっていきます。上記項目でも「睡眠」「食事」という生活に欠かせない行いが満足にできなくなっていることからも明らかでしょう。

無気力状態は本人にとって非常につらい状態でありながら、他者からは「最近やる気がない」「手を抜いている」「サボっている」と見られがちになり、さらに無気力状態に陥っている人の多くは自分のつらさに自覚症状が薄いため、他者の手厳しい言葉に「自分がもっとしっかりしなければならないんだ」と緊張感を持ってしまい、それゆえ更に厳しい状態へ追い詰められるという悪循環を招いてしまう可能性があります。

悪循環がはじまってからでは遅いため、少しでも異変を感じたら時間をとって病院へ行きましょう。また、周囲の人に対して「なにかおかしい」と感じた場合は、病院へ行くことを勧めましょう。

身体的な不調と違い、目に見える決定的なものがないために見逃されやすい心の不調。当事者の自覚や他者の支援によって、早めの治療を心がけましょう。

(執筆:朔ひづめ, 監修:臨床心理士 鏡元)

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