私たちの大切な言葉3「がんばらないで、のんびり、だらだらやりなさい」

私たちの大切な言葉3「がんばらないで、のんびり、だらだらやりなさい」

私の大切な言葉

「がんばらないで、のんびり、だらだらやりなさい」

 

私は数年前、勤めていた会社の上司によるストーカー被害により、うつ病になってしまいました。

投薬治療と精神療法による通院により、今ではかなり症状はよくなり、普通に働けるようになっています。

まだ数種類の抗不安剤を服用はしていますが、それでも完治の方向へ向かっています。

 

当時、うつ病になった私は、何を考えるのにもマイナス思考で悪い方向にしか考えることができず、毎日のように自分を責めてばかりいました。

周りはみんな、がんばれと必死に励ましてくれていましたが、これが一番辛い言葉でした。この「頑張れ」という言葉を聞くと、自分を責める気持ちに拍車をかかってしまっていました。

もう自分は十分頑張っている、これ以上何を頑張れるの、こんなに一生懸命に頑張ってきたのに、とすごく悔しい気持ちが爆発して、号泣してしまったことを覚えています。

辛くて苦しい気持ちをどこにもぶつけることができず、結局私はリストカットをして、自分の心の傷はこの傷よりもずっと深く、痛いのだと自分を慰めていました。

 

そんな時に出会った病院の先生が言ってくれた言葉「すべてのんびり、だらだらやりなさい。頑張らなくてもいいんですよ」この言葉には私は救われました。

 

これまでに誰からも言ってもらったことがない言葉でしたので、最初はびっくりして、拍子抜けしてしまいました。最初の内はその意味を深く理解はできていなかったと思います。徐々に、少しずつその言葉を自分の中で何度も繰り返すうちに、次第にどんどん気持ちも楽になり、考え方を変えていけるようになっていました。

自分のこれまでの性格はなかなか変えることは難しいですが、自分の考え方は、意識していくことで少しずつ変えていくことができるんだと実感しています。

もうがんばらなくていい、今までがんばったのだから、今度はこれからの人生を楽しく生きてみよう、こんな風に思うようになってから、少しずつ目の前が明るくなり、心身の健康状態も回復方向へと向かっています。

 

(体験したこと)うつ病,リストカット,パニック障害

(体験談;20代女性 チョコチップ)

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