ココポイント
- 自尊心を持っている人の「自信」は安定している
- プライドを持っている人の「自信」は不安定
- 自尊心を持っているのか、プライドを持っているのかの見極めポイントは「他者との比較」
みなさんは自尊心とかプライドといわれるとどんなことを想像しますか。実はこれ、同じように聞こえますが実は全然違うものなのです。
自尊心を持っている人の「自信」は安定している
ジェリー・ミンチントンの『すぐに役立つとっておきの考え方』には、「自尊心」に関して以下のように書かれています。
自尊心が高ければ、あるがままの自分を無条件に受け入れ、自分の人間としての価値を認める。たとえば……
・外的な条件とか自分の業績とは関係なく、自分に好感を持っている。
・何らかの資質、能力、技術を持っていようがいまいが、自分の個性を評価している。
・自分が自分にとって大切な存在であることを確信している。
・自分の価値を認識しているから、他人の意見に惑わされない。他人に批判されても、自尊心が揺るがない。
・自分の感情をコントロールしている。罪悪感、怒り、恐怖心、悲しみのような不快な感情とはほとんど無縁である。自分にいつも満足していて幸せである。
つまり、ざっくり言い換えれば、自尊心とは「自分はありのままの自分でいいと思える感覚」と言えます。ありのままの自分を大切にできるため、意識せずとも自分は大丈夫だと信じることができるようになるようです。
このような「自尊心」から生まれる「自信」は長い間持ち続けることができると考えられています。
プライドを持っている人の「自信」は不安定
カート・モーテンセンは『心をつかむ技術』のなかで以下のようにプライドを説明しています。
プライドとは、自分と他人を比較し、自分のほうが上であると思うことで得られる感情だ。
つまり、誰かとの比較で自分のほうが優れていると思うることで得られる「自信」のことを
「プライド」と言い換えられるかもしれません。
「ありのままの自分」を受け入れ、認めてあげられるのが「自尊心」のある人なのに対し、プライドのある人は「誰かとの比較で自分は優れていると感じられる」ことが、自分を受け入れるために必要となってしまいます。
そして、自信をもてるかもてないかは、「誰と比較するか」という状況によって変化してしまいます。
自尊心のある人の自信は安定したものになるのに対して、プライドのある人の自信は不安定なものになりがちです。
とはいっても、なかなか自分のこだわり、プライドを捨てるというのも簡単なことではありません。ありのままの自分を認めてあげられるような高い自尊心を持てるようになるためには、いろいろと自分と向き合う時間も必要かもしれませんね。
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