飲酒でうつ病を予防できる?1日1杯のワインが発症リスクを30%減!


ココポイント

  • スペインの大学教授の研究によると、適度なアルコールをとることでうつ病の発症リスクが低くなる
  • 適度なアルコールをとることで、リラックス効果や睡眠の質があがる
  • 過剰にアルコールをとってしまうと、睡眠の質がさがり疲れやすい体質になる

 

2013年8月にスペイン・ナバラ大学のAlfredo Gea氏の研究によって、適量のアルコールをとることでうつ病の発症リスクが低くなることを証明されました。

この研究はスペインの7地域で16の研究グループによって2003年に開始されたもので、55歳~80歳の男女5.505人を平均7年間追跡して調査するという、大規模な研究でした。

研究結果として以下のことが証明されました。

・適量(1日に5g~15g)のアルコールをとるひとは、アルコールを全くとらない人に比べて、うつ病を発症する確率が28%低い
・アルコールの中でもワインが効果的で、発症の可能性を32%下げる

研究の中で言われている適量のアルコールとは、1日に5g~15gとされています。

日本の厚生労働省では、2000年に始まった国民の健康づくり運動「健康21」で、適切なアルコール量を1日平均20gとしています。

具体的な目安は以下のようになっています。

・ビール中瓶1本500ml アルコール量20g
・日本酒 1合180ml アルコール量22g
・ウイスキー・ブランデー ダブル60ml アルコール量20g
・焼酎 1合180ml アルコール量50g
・ワイン 1杯120ml アルコール量12g

アルコールにはリラックス効果がある

アルコールをとると、なんとなくリラックスできるという感覚は分かるという人も多いのではないでしょうか。

具体的には、適度なアルコールをとることで、血行がよくなり、リラックス状態(副交感神経が優位な状態)にスイッチできるのです。

気分がよくなり顔もほんのり赤くなる「ほろ酔い状態」がリラックスできている状態といえるでしょう。

以上の状態であれば、血行がよく疲労回復やストレス解消の効果が期待できるのです。

飲み過ぎはもちろんダメ!

適量のアルコール摂取にはリラックス効果がありますが、飲み過ぎればその効果はなくなってしまいます。

Alfredo Gea氏の研究でも、適量を超えたアルコールをとってしまうと今度は逆にうつ病のリスクが高まるとのことです。

適量を超えたアルコールの摂取は、神経をリラックス状態ではなく興奮状態(交感神経が優位な状態)にしてしまいます。

アルコールを取り過ぎれば、分解しきれなかったアルコールが長い時間体内に残ることとなり興奮状態がつづいて、心身の疲れをとれない状態になってしまいます。

アルコールを多量に飲むと、睡眠の質を大きく下げるだけでなく、身体と精神の疲れをためてしまうことになります。

適量で節度ある飲酒を楽しみましょう。

(執筆:Koh, 監修:臨床心理士チャマ)

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