幸せを感じるために大切なたった1つの考え方「トップダウンセオリー」とは?

幸せを感じるために大切なたった1つの考え方「トップダウンセオリー」とは?

「お金がもっとあれば幸せなのに、、、」

「いい仕事につけていたらもっと幸せなのに、、、」

「いい大学に入っていたら、、、」

「結婚できてたら、、、」

「もっと頭が良かったら、、、」

もし〜だったら幸せなのにって考えてしまうことってありませんか?
また、ある人は、こう考えるかもしれません。

「毎日ご飯も食べれて、少なからず友達がいてそれだけでとても幸せ」
「毎日が幸せ!」

どうしてこうも幸せの感じ方は人によって違ってくるんでしょうか。

この疑問に答えてくれるのが、

心理学の「ボトムアップセオリー」と「トップダウンセオリー」という考え方です。

あなたの幸せの感じ方は、どちらでしょうか

幸せの感じ方 ボトムアップセオリー

ボトムアップというのは、下から上へ積み上げていくという意味。
結論からいうと、ボトムアップセオリーとは「ひとつひとつの良い事の積み重ねあるいは、総数が幸福感につながる」という考え方です。

具体例をあげてみましょう。

「お金が1000万くらいあって、服がたくさん買えて、いい仕事につけて、結婚できて、子供が2人いて、毎週末にはプチ旅行して…」

といったように、良い事が積み重なって、その総数が増えた分だけ人は幸福になるというのが「ボトムアップセオリー」の考え方なんです。

幸せの感じ方 トップダウンセオリー

トップダウンとは、上で決定したことを下に下ろしていくという意味
では、トップダウンセオリーとはどういうものかというと「幸せかどうかは、その人の考え方や性格、心の持ちようよって決まる」という考え方のことです。

日々の出来事を、幸せと感じるかどうかは、その人の捉え方次第という考え方ですね。

具体例を挙げてみましょう。

「金がなく貧乏。けど、そんな自分にもおすそ分けをしてくれる人がいる。貧乏だからこそ人の優しさに気づけて幸せだな。
「ここの喫茶店、品数は少ないけどすごく落ち着く。そんなお店に出会えたのは大きな収穫だ」

「何か特別良いことがあるわけじゃないけど生きていられるだけで幸せだ」

このように、日々の出来事の中からボジティブな面を見いだそうとする性格や考え方、心の持ちようが幸せを決定するというのが「トップダウンセオリー」なんです。

では、どちらの方が幸福感を感じられると思いますか?

・良いことが積み重なった分だけ幸せになるだろうという「ボトムアップセオリー」
・幸せは、その人の捉え方によって決まるという「トップダウンセオリー」

心理学者の中でも長らく議論がされてきました。
そして彼らが行き着いた結論としては、「トップダウンセオリー」の方が幸福感が大きいということでした。

「トップダウンセオリー」のように、物事のポジティブな面を見つけようとする考え方があれば、どんな状況でも幸せに感じやすいと言えると思います。

では、物事のネガティブな面を見つけようとする考え方の人は、どんな状況でも不幸せに感じてしまうのでしょうか。

不幸せを感じやすい人に希望はない!?

「トップダウンセオリー」から考えると、不幸せに感じやすい人は一生不幸なの?希望もなにもないの?と思うかもしれませんが、実は、そうではないのです。「トップダウンセオリー」だからこそ、希望があるんです。

幸せを感じるかは人の捉え方できまるという「トップダウンセオリー」

であれば、「幸せを感じやすい考え方に変えればよいのです」

変え方としてはまず、

「〜さえあれば」「もし〜だったら」という考え方をできるだけ避けるようにしてみてください。

それだけでも、いままで見えていなかった幸せがみえるようになるでしょう。

そして、
“できるだけ、物事のボジティブな面を探す”
これを頑張ってみてください。こういった心構えひとつで、身近にある幸せに気付けるかもしれませんよ。

あなたを不幸にしているのは、あなたの考え方かもしれません。
すこしずつ、幸せを見つけられる考え方や捉え方になれるといいですね。

(執筆:Koh, 監修:臨床心理士チャマ)

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