睡眠の改善がもたらす3つの効果-臨床心理士の解説

睡眠の改善がもたらす3つの効果-臨床心理士の解説

睡眠は、脳や身体の休息時間です。
ですので、人間の生活、健康にとって非常に大きな要因となります。

『朝はいつも眠い。起きるのがつらい。』

『夜中によく目が覚める。なかなかな寝つけない。』

『良く寝ているのに、まったく寝た気がしない。』

このようなことは誰にでもあることですが、ずっと続いているとすれば、もしかすると心身のどちらか、あるいはその両方に何か問題がおきている可能性があります。

睡眠には3つの効果があります。

それは疲労の回復、ストレスの除去、そして身体の再生です。

睡眠時間が短ければ、そして質が低ければこういった効果は完全には得られず、結果として疲労やストレス、そして心身のダメージが残ったまますごすことになります。

睡眠に何かしらの問題を抱えている人が、記憶力、判断力、実行力といった部分で脳の機能が低下してしまっていることもよくありますので、睡眠の時間や質を考えてみることは、本当に大切なことです。そして、そもそも人間の一日は24時間、そのうち3分の1程度は睡眠になりますから、睡眠というものをしっかりと考えることは、人生にとってとても重要になってきます。

また、『日本人の5人に1人は不眠』とはよく言われますが、睡眠に何かしらの問題がある人、悩みがある人は少なくありません。

睡眠を改善すると、

■1.必要な睡眠時間をとれ、すっきり起きられるようになる

■2.睡眠の質が上がりこころが安定する

■3.疲労が回復し何か行動する意欲が出てくる

こういった好影響が期待できます。

人間には生体恒常性(ホメオスタシス)という一定の体内環境を維持し、生存を確保しようとする機能が備わっています。そしてこの機能のおかげで、夜になると自然に眠くなります。

また、脳は活動をしていると疲労し、休息を求めて眠くなります。

睡眠不足はこの休息の不足により眠くなる訳ですね。

しかし、生活リズムがくるったり、脳が休息を求めていない状態になっていると、就寝時間が生体恒常性と関係ない時間になったり、睡眠時間が確保しずらくなってしまいます。

そうすると、様々な不具合が心身にでてしまうことになります。

ですので、充実した毎日を送るために、ぜひ一度睡眠についてを見直してみてはいかがでしょうか。

臨床心理士 鏡元(かがみげん)

【関連悩み相談】
19歳、専門学生、睡眠障害がひどくなっています。

パニック障害を22歳で発症、26歳女です。睡眠や食事も乱れて困っています。

就職活動中、安定剤と睡眠薬を服用しています。

32歳、睡眠不足が辛く気力や体力が低下している気がしてなりません。

52歳男、ここ1~2か月ぐらいから中途覚醒に悩んでいます。

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