毒親の代表格「モラ母」!? 4つの特徴的な行動

毒親の代表格「モラ母」!? 4つの特徴的な行動

毒親って何?

最近、耳にするようになってきた「毒親」という言葉。

この言葉は、アメリカの精神医学者であるスーザン・フォワード氏の著書『毒になる親』から生まれた俗語だとされています。毒親とは、子どもの人生に悪く影響するような教育をしている親と広い意味で捉えられています。

具体的には、子どもに対して以下のようなことをしてしまう親のことを言うようです。

・ひどい言葉をかける
・身体的暴力をふるう
・過度に子どもの行動に干渉する

今回は、毒親の一種と考えられるモラルハラスメントをする母親、通称「モラ母」とはどういうものなのかをご紹介させていただきます。

モラ母とは

モラ母とは、モラルハラスメントする母親。つまり、子どもの心を傷つける精神的暴力身体的暴力を行う母親のことを言います。

モラ母は、子どもを自分の思い通りにしたいという気持ちが強いとされ、そのままの表現なのですが、「支配する母親」とも呼ばれることもあります。

では、この「モラ母」には、具体的にはどのような特徴があるのか見ていきましょう。

言葉の暴力(精神的暴力)

モラ母の大きな特徴としては、子どもが自分の思い通りのことをしなかった場合、すぐに大声で怒鳴ったり、傷つけるような言葉を使って罵ったりします。

「あなたを産んだのは間違いだった」

「役立たず!何にもできないのね!」

このような理不尽な否定的な言葉を投げかけられると、子どもの心に大きな傷となってしまいます。言葉の暴力によって、子どもの人間性を否定し、子どもの心を傷つけてしまうと、親により否定され、傷つけられながら育った子どもは、自分に自信をもてず、自己否定しがちな思考となり、自尊心が低くなってしまいがちです。

理不尽に怒る

モラ母の特徴として、「自分の気分が悪いときは、理由なく子どもに感情をぶつける」という傾向があります。子どもが何か悪いことをしたというわけでもなく、「(自分の)気分が悪いから」といった背景で、理不尽に子ども相手に自分のわだかまりや苛立ちをぶつけてしまいます。

その結果、子どもはいつ怒られるてまた心が傷つけられてしまうか「母親の気分」次第で決まってしまうため、安心できる場所や時間がなくなり、常に強いストレスを感じ続けてしまう状態になります。

兄弟や姉妹の間であからさまな差別がある

兄弟や姉妹の間で、極端すぎる差別があることも、モラ母の特徴としてよくあるようです。

例えば、成績優秀な兄に対しては、「なんでもしていいよ」といった態度なのに対し、成績が普通の弟は「あなたはダメな子だからダメ」などと否定したりするように、兄弟や姉妹の中で、優劣をつけられ差別をしてしまいがちなようです。

虚栄心が強い

モラ母のありがちな傾向として、社会的なステータスや周りからの評価などを 過度に気にするといったことがあるようです。そして、自分をよく見せたい(虚栄心)があるがために子どもに対して、良い成績をとることを強要したり、有名な大学や企業へはいることを強いてしまうようです。

もちろん、社会的なステータスや周りからの評価を気にすることは、程度の差はあれ、少なからずいろいろな人にあることです。しかし、モラ母の場合は虚栄心が強く、自分のその虚栄心を満たすために、子どもをコントロールしようとする傾向があるようです。

「モラ母」という言葉での説明をしてみましたが、もちろんこれは母親だけではなく、父親、祖父母や親類、家族の中の誰か、という場合もあり得ます。

大切なことは、自分の状況を理解し、適切な知識を身に着け、どう現在の環境を改善していけるかです。適切な考え方と行動により、支援機関、支援者までたどりつき、ぜひ自分の人生を幸せに生きてもらえればと思います。

(執筆:Koh, 監修:臨床心理士 鏡元)

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