【自己嫌悪】と【自己反省】の違い

【自己嫌悪】と【自己反省】の違い

ココポイント

  • 自己嫌悪をしていては、幸せにはなれない
  • 自己反省をしていくことで、幸せな毎日に近づいていく
  • 自己反省をするには、「書き出す」ことが効果的

自己嫌悪をしていても、幸せにはなれない

「ああ、もっとこうしていればよかったなあ、、、自分はダメだ」
「自分には何の能力もないなあ、、、何もできなかった」

何かうまくいかないことがあった時や、何か失敗した時に、私たちはこのように考えてしまうことも少ないないと思います。

過去の失敗に対して「ああすればよかったなあ」「こうすれば、、、」と後悔ばかりして、失敗した自分を嫌いになってしまう経験は、誰しもが少なからず経験されているのではないでしょうか。

しかし、このような自己嫌悪を繰り返していては、日々の日常を幸せに生きていくことはできません。

私たちはそれぞれ「なりたい自分」というものを、意識的に明確であるか、無意識の深層心理としてであったり、何らかのセルフイメージを持っています。
そして、「なりたい自分に近づいている」「なりたい自分になれた」という想いや経験が、毎日を幸せに生きるために必要になります。

後悔してばかりで、自己嫌悪を繰り返し、過去の失敗だけを見ていては、「なりたい自分」に近づくことはできず、毎日充実した日々を過ごすことは難しくなってきます。

なりたい自分」に近づくために大切なことは、「後悔」や「自己嫌悪」することではなく、未来の自分をどうしていくかという「自己反省」という行為なのかもしれません。

自己反省を繰り返せば、幸せに近づいていく

自己反省とは、過去の失敗を悔やむという意味ではありません。
過去の失敗を自分でしっかりと受け止め、認識し、その経験を学び、これからの未来のために、どうするかまでを考えていくことが「自己反省」という行為です。

「ああ、あれをもっとこうしていればよかったなあ、、、いつも無理だ」

と自己否定してばかりではなく、

「ああ、もっとこうしていればよかった。よし!次はこうやろう!」

自己反省の時間をちゃんと取っていくと、次にどうするか具体的に考えていくことができるようになってきます。

生きていると、私たちはいろんなことを失敗してしまいます。これまでに失敗をしてこなかった人は、多かれ少なかれ、そのことの大小はさておき、誰ひとりいないと思います。失敗は誰にでもあることです。すべてがうまくいくことはありません。一生懸命に頑張っても、相手のことを思った行為であったとしても、うまくいかない時もあります。

大切なことは、何か自分が意図しない結果になった時、失敗した時に、何がいけなかったのかを考えて、次につなげていく「自己反省」という行為です。

この少し立ち止まって、冷静に考えるという行為ができれば、少しずつ「自己嫌悪しない自分」に近づいていきます。

ゆっくりでも、ちょっとずつでも、繰り返していけば、自己嫌悪してばかりいる自分が減っていくことで、徐々に違った視点で物事を考えていけるようになってきます。

自己反省」を繰り返して、失敗から学ぶことを繰り返していれば、少しずつ未来のことを考えていけるようになっていきます。

「自己反省」をするには、「書き出す」ことが効果的

失敗から学ぶといっても、実際やっているとか、具体的にはどうやるのかと思う方もいらっしゃるかもしれません。

まずは改めて見直して頂きたい、行動してもらいたい行為としては、「書き出す」というのものがあります。

この重要な行為に対して、基本的なことではあるものの、ほとんどの人がやっていない場合が多いです。自分の頭の中で、もやもやと考えて、イライラしたり、考えるのをやめてしまう人が本当に多いのです。 自分の頭の中だと、情報が整理されず、具体的に見える形で、その時に考えた記憶も整理して残ってはいきません。

考えたことを記録するという行為、考えたことを紙に書きだしていくという行為、これは自分の考えを整理するのに役に立ちます。ぜひ一度試してみてください。

具体的な方法を少し説明させて頂きます。

・失敗したことを書きだして、失敗した原因を思いつく限り書き出してみてください。
このように「書き出す」行為だけでも、失敗した様々な原因や背景や状況について、頭のなかでゴチャゴチャしていたものが、目に入ることで、すーっと整理できて、おぼろげながら問題の本質や、解決していくための方法がみえてくることがあります。

なので、まずは「書き出す」ということを試してみてください。お金がかからず、すぐにできることで、とても効果があります。誰かに知られることはなく、必要なのは自分の過去の失敗や現在の問題に向き合っていくという気持ちです。心に余裕があるときや、頭の中でイライラが募っている時など、ぜひ気軽な気持ちで紙とペンを用意して、試してみてくださいね。

「過去の失敗を振り返るなんてイヤだよ」という方もいらっしゃるかもしれません。しかし、過去の失敗を振り返って、何が問題で、どういう原因があったのかを自分なりに認識することで、次はどうすれば同じ過ちを繰り返さないか、次は失敗しないようにどうすればいいか、そういう考え方ができる準備が整うことになります。この行為を行わずに、いつも自分は失敗ばかりだ、うまくいかないと考えてしまう場合は、おそらく自分の能力が低いとかではなく、原因を認識し、その対処法をまだ見つけられておらず、失敗しているだけかもしれません。

何か次に新しく改善していく、失敗しないようにするためには、問題は何なのかを自分でしっかりと考えること、この行為をせずに、次の成功率、失敗しない可能性が高まるということはあまりありませんので、ぜひやってもらえるとうれしいです。

過去の失敗を振り返ることで、今度また同じ失敗をしないように
幸せな毎日」に一歩でも近づけるように、「自己反省」という行為を一度でいいので、まずは試してみてはいかがでしょうか。

(執筆:Koh, 監修:臨床心理士 鏡元)
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